テミスの休息

藤岡陽子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396634933
ISBN 10 : 4396634935
フォーマット
出版社
発行年月
2016年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
270p;20

内容詳細

沢井涼子は一人息子の良平を引き取り、横浜・鶴見に居を構えて八年。離婚した夏、雑居ビルに楽しげに荷物を運び込む青年を見かけ、なぜか話してみたいと思った。それが弁護士・芳川有仁との出会いだった。開設された事務所に採用されて以来、誠実に最善を尽くす芳川のために頑張っている。今日もまた、苦しみを抱えた新たな依頼人が…。

【著者紹介】
藤岡陽子 : 1971年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。報知新聞社を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大学に留学。帰国後、慈恵看護専門学校を卒業し看護師に。同時に小説を書き始め、2006年「結い言」が宮本輝氏選考の北日本文学賞の選奨を受ける。09年看護学校を舞台にした青春小説『いつまでも白い羽根』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ウッディ さん

    白を黒と言うような弁護はしたくないと、ひっそりと事務所を営む芳川弁護士、息子と二人暮らしの事務員の涼子。不幸を抱えてやって来る依頼人に寄り添う優しい物語。藤岡さんの文章は、いつも、陽だまりのように、心の奥の柔らかい場所を温かく包み込む。もどかしいような二人の恋の行方、息子良平の母への愛情とがもっちゃんとの友情、そして北門との信頼関係、どれも沁み入りました。トンカツ屋の主人の粋な計らいも素敵でした。この作家の作品は、本当にハズレなしです。とっても、面白かったです。

  • まちゃ さん

    藤岡さんの作品は初読みでした。さまざまな苦しみ、悩みや迷いを持つ依頼人の思いに真摯に寄り添う弁護士・芳川のひたむきさに心温まる作品でした。法の女神・テミスも、ほっと一息ということなのでしょうか。

  • mincharos さん

    「ホイッスル」の続編。弁護士芳川と事務員涼子のその後が気になって読みました。相変わらず暖かく優しい物語。ハッピーエンドで安心した。とんかつ屋の大将のアドバイスが素敵だったなー。あんな告白、されたい。笑 私がSEやってるので、労災認定の章はとてもリアルに想像出来て、心が痛くなった。私はゆるーいSEで、死にたいなんて思ったこともないけれど。シングルで子供を育ててきて、子供が独立するまであと少し!というところな涼子なので、これから第二の人生を芳川さんと楽しんでいって欲しいなー。

  • あすなろ さん

    平凡・凡庸な弁護士事務所にも、ちゃんと熱いものはあり、人がいて、愛があるという連作短編集。正直、派手さは全くない。しかし、その中で味を持たせようとしたのだろう。細やかだから愛おしくて。細やかだから大好きで。そういう市井の弁護士事務所の物語。藤岡氏のいつもの作風とはチト違った。どうなんだろう。これはこれで良き味。

  • いつでも母さん さん

    独立した弁護士・芳川とその事務所で働くシングルマザー沢井。弁護士事務所での連作なのだが、どれも切った張ったの様な事件では無く、日常の中に有る訴訟や裁判にある人間の心を丁寧にハートフルに描いている。しかしただ優しいだけではなくピリッと苦みも利かせているのは藤岡作家の持ち味か。目隠しをしていないテミスの像を贈った北門氏が良い!沢井の息子・良平が卒業した一年後の二人の姿を思うと温かい気持ちになるのも良いな。

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