父の威厳数学者の意地 新潮文庫

藤原正彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101248059
ISBN 10 : 4101248052
フォーマット
出版社
発行年月
1997年07月
日本
追加情報
:
16cm,315p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ふじさん さん

    数学を生業としていた自分にとっては、初めて手にした時のことが、昨日のように思い出される。このエッセイ集を初めて読んだのは、1冊目「若き数学者のアメリカ」で30代前半、早いものでそれから40年振りの再読。読む年代は、変われど面白さは変わらず。父親は作家の新田次郎、母親は藤原てい、書く文章が面白くないはずはない。彼独特の人生観や父親、母親、妻の個性が巧みなタッチで描かれており、面白かったし、「苦い勝利」には、読んでいて胸が熱くなった。ユーモアたっぷりに描かれたエピソードが心をくすぐる、古さを感じない1冊だ。

  • るっぴ さん

    藤原正彦作品、初読み。父親のちょっとした意地が面白かった。サクッと読了。

  • ちょん さん

    大好きな藤原先生の本。今回も笑いの中で色々教えていただきました。

  • だいすけ さん

    幼年期をつぶすこと、青春期をつぶすことの報酬が、意外に小さいことを強調すべきと思う。幼年期と青春期を自然な姿で送ることが深い情緒を育み総合的判断力を培い、人間的スケールを大きく育てるという点で、決定的に重要であり、ひいては出世や幸福にもつながることを説くべきと思う。たとえ外国語が堪能でも、郷土や祖国への誇りや愛情を抱くことがなければ、国籍不明人にはなれても国際人にはなれない。日常的に伝統に囚われていることが、反動として斬新への爆発力を産んでいまいか。この著者の文章は洒脱かつとても端正。

  • Kaz さん

    検便論争。藤原先生の侍ぶりが堂に入っていて見事。私も、若いころから「頑固親父」を目指しているのですが、藤原先生のようにはなかなか振舞えません。周囲との軋轢をものともせず、正しいことには一徹に行動する。妻一人娘二人。男女の思考回路の壁は大きく、家庭内だけでも孤立無援の状態でついつい自論を取り下げてしまう私には、藤原先生はあこがれの的です。

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藤原正彦

お茶の水女子大学名誉教授。1943年旧満州新京生まれ。新田次郎・藤原てい夫妻(共に作家)の次男。東京大学理学部数学科卒業、同大学院修士課程修了、理学博士(東京大学)。コロラド大学助教授、お茶の水女子大学理学部教授を歴任。78年『若き数学者のアメリカ』で日本エッセイスト・クラブ賞、2009年「名著講義

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