宇宙線のひみつ 「宇宙最強のエネルギー」の謎を追って ブルーバックス

藤井俊博

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065404294
ISBN 10 : 4065404290
フォーマット
出版社
発行年月
2025年07月
日本
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

村山斉さん(東京大学Kavli IPMU初代機構長)絶賛!
「宇宙から来るメッセンジャー。
ブラックホールの内部や星の爆発を探る、
宇宙線研究者の壮絶な戦い」

素粒子、ビッグバン、生命進化――
すべてのカギは宇宙線が握っていた!

1912年の気球実験で存在が明らかになって以来、はるか宇宙の彼方から届く「謎の手紙」として、宇宙物理学者たちの好奇心を刺激し続けてきた「宇宙線」。その研究からは、「反物質」や「素粒子」の発見、46億年におよぶ太陽活動の歴史、巨大な物質を透視する「ミュオグラフィ」など、さまざま科学的叡智が生み出されてきた。本書では、世界的な話題を呼んだ“最強クラスの宇宙線”「アマテラス粒子」を発見した宇宙物理学者が、宇宙線研究100年の軌跡とその最前線を伝える。

【目次】
序章 アマテラス粒子の衝撃
第1章 宇宙から送られた「謎の手紙」
第2章 こんなにすごい宇宙線
第3章 「もっとも高いエネルギー」を追い求めて
第4章 最強の宇宙線、未知なる正体
第5章 天文学のパラダイムシフト
終章 2040年代の宇宙線天文学

「244エクサ電子ボルト」の衝撃/「アインシュタインの正しさ」を裏づけた宇宙線/「宇宙最強の粒子」と「宇宙最古の光」の衝突/生命は宇宙線が進化させた?/ピラミッドや火山を透視する「ミュオグラフィ」/「宇宙線の化石」からわかる太陽の歴史/天文学のパラダイムシフト‥‥etc.


【著者紹介】
藤井俊博 : 1985年、奈良県生まれ。大阪市立大学大学院理学研究科後期博士課程修了。博士(理学)。シカゴ大学カブリ宇宙物理学研究所、東京大学宇宙線研究所、京都大学白眉センターを経て、2022年4月より大阪公立大学大学院理学研究科物理学専攻准教授・南部陽一郎物理学研究所兼任研究員。専門は極高エネルギー宇宙線の観測。「アマテラス粒子」の第一発見者。最高感度を誇る「テレスコープアレイ実験」(北半球)と「ピエール・オージェ観測所」(南半球)で共同研究を行い、次世代実験計画「GCOS」では、中心人物として新型宇宙線検出器の開発を主導している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • takucyan1103 さん

    【IG図書館 ★☆☆☆】▽ 宇宙線を定義すれば「宇宙空間に存在する高エネルギーの粒子で、放射線の一種」ということになります。放射線とは、「原子や分子を電離させる能力をもつ粒子」のことを指します。▽ 20世紀まで、天文学といえば「光」、すなわち「電磁波」を用いた観測が主でした。しかし近年、宇宙からやってくる光以外のシグナルを総動員した観測、いわゆる「マルチメッセンジャー天文学」が盛り上がってきています。重力波やニュートリノがよく知られていますが、宇宙線もまた、マルチメッセンジャー天文学の重要な一翼です。

  • con さん

    宇宙線観測実験研究の最前線がわかる内容。高エネルギー宇宙線を観測することにより、電磁波の観測ではわからない宇宙の構造や成り立ちを解明する手がかりになり、さらに未知の物理現象を発見できる可能性もあることがわかる。 ただし本書は関連するトピックを一通り記載しているが、書き方があまり詳細ではなく細部がよくわからない。そのため本質的な理解に至った感じがしないのが難点。宇宙線観測の歴史や宇宙線の応用(2章と3章)は省略し、現在行われている観測に関して、もっと詳細で具体的な記述があればよかった。

  • Hayato Shimabukuro さん

    宇宙線についてその基礎や、理論、観測プロジェクトなどを包括的に知ることができます。ただ、個人的には実験装置やプロジェクトの話の比重が高く、もっとサイエンスについての紹介も欲しかったと感じました。

  • takao さん

    ふむ

  • けつねうろん さん

    大昔の学研シリーズのようなタイトルにつられて手にしたが、さすがブルーバックスである。宇宙線の起源から人類への影響、検出方法に至るまで一通り学べ、更に適当に理解していた専門用語の補強をすることができた。チェレンコフ光って電磁波のソニックブームだったのですね。他にも知りたいことがいろいろ。光電効果よりコンプトン散乱に必要なγ線のエネルギーが大きいのは不確定性原理と関係してるのかとか、水蒸気との相互作用はスベンスマルク説かとか、その先の銀河考古学的なところとかも。ところでコンプトン散乱の説明には誤植がある?

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

藤井俊博

1985年、奈良県生まれ。大阪市立大学大学院理学研究科後期博士課程修了。博士(理学)。シカゴ大学カブリ宇宙物理学研究所、東京大学宇宙線研究所、京都大学白眉センターを経て、2022年4月より大阪公立大学大学院理学研究科物理学専攻准教授・南部陽一郎物理学研究所兼任研究員。専門は極高エネルギー宇宙線の観測

プロフィール詳細へ

物理・科学・医学 に関連する商品情報

おすすめの商品