安倍晋三「保守」の正体 岸信介のDNAとは何か 文春新書

菊池正史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166611157
ISBN 10 : 4166611151
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
254p;18

内容詳細

衆参両院で三分の二の改憲勢力を確保した安倍総理は、本当に「憲法改正」に向うのか。安倍総理が「受け継ぐ」と公言する祖父・岸信介の思想と、戦後日本を築き上げた「戦後保守」の思想とを検証しつつ、国民を幸せにするのはどちらの「保守」かを考える。

目次 : 第1章 岸信介の保守(反米/ 真の独立 ほか)/ 第2章 戦後保守(大衆とエリート/ 政治の大衆化と調整型リーダー ほか)/ 第3章 岸的「保守」の断絶(岸の後継者 福田赳夫/ 岸的保守の断絶 ほか)/ 第4章 異端児たちの挑戦(中曽根行革/ コンセンサス政治の崩壊 ほか)/ 第5章 迷走する戦後保守(小泉構造改革/ 戦後体制脱却への可能性 ほか)

【著者紹介】
菊池正史 : 1968年、神奈川県横浜市生まれ。93年、慶應義塾大学大学院修了後、日本テレビに入社。政治部に配属。旧社会党、自民党など各政党を担当し、2005年から総理官邸クラブキャップ。08年から編成部、11年から報道番組プロデューサー等を経て現在は政治部デスク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • hatayan さん

    『「影の総理」と呼ばれた男 野中広務 』の著者が戦後日本の保守政治を時の首相を切り口に解説する一冊。したたかにアメリカと外交交渉して戦後保守の道筋を引いた吉田茂から調整型の自民党政治をみごとに破壊した小泉純一郎まで。戦後保守は、豊かさや安全保障政策を求める自民党だけでなく平等や平和主義を求める社会党も重要な担い手でした。安倍が伝統や国家を語るときに振りかざす大義名分に隠れた真意は、「政治の主体は国家ではなく自由な人間である」とした社会契約論に立ち返ることで鮮明になると現役の政治記者として危機感を示します。

  • skunk_c さん

    中堅ジャーナリストが岸信介と安倍晋三の連続(あるいは不連続)を探っているうちに、いつの間にか自由民主党を軸にした戦後保守政治の系譜をたどることになってしまったようだ。おそらく著者も「保守系」と思われるが、落ち着いた筆致とジャーナリストらしいバランス感覚で説き起こす保守の70年史は、コンパクトに整理されていると思う。岸を研ぎすまされた知性の持ち主としながらも、戦争を決断した閣僚が戦後権力に返り咲くことを批判する一方で、安倍の言動の問題点を冷静にえぐり出す。安易に右左、保守革新を峻別しない姿勢に好感を持った。

  • るな さん

    タイトルから想像した内容とはかなり違っていたが、戦後の歴代政権の目指したことやその功罪など、大まかな政治の流れが解説されていて勉強になった。以前の自民党では後藤田さんや野中さんのような戦争体験者が、国民の平穏な日常を根こそぎ奪った戦争に逆戻りしないよう歯止めをかけていたことが分かる。現在はそういう存在がいないのが心配だ。筆者の時として熱っぽい語り口には、政治への真摯な向き合い方が感じられた。一番驚愕したのは、昭和10年の永田鉄山斬殺事件直後の現場に福田赳夫さん(当時30歳)が赴いたという事実である。

  • komo さん

    何故、岸は戦後体制脱却し戦前回帰(復古性)を目論んだのか。平和主義がじゃ駄目なのか。そんな、岸信介の思考が知りたくて読んでみたが、理由は明快だった。岸は、開戦を決定した東条英機内閣の商工大臣であり、開戦の詔書にサインをした人物で、戦後は戦犯容疑者となり収監された。 そもそも岸にとっては、先の戦争の原因は日米の帝国主義的な対立で、日本にとっては防衛戦争だったと考えているらしい。負けたこと以外、日本の体制が間違っていたとは考えていない。自らが腕をふるってつくりあげた戦時国家が理想であった。そういう事だそうだ。

  • SK さん

    102*タイトルが釣りだなぁ。安倍の話は、最後の数10ページのみ。戦後保守、戦後民主主義の危機。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品