「影の総理」と呼ばれた男 野中広務 権力闘争の論理 講談社現代新書

菊池正史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065142325
ISBN 10 : 4065142326
フォーマット
出版社
発行年月
2018年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
272p;18

内容詳細

2018年1月に逝去した政治家・野中広務の生涯。

【著者紹介】
菊池正史 : 1968年生まれ。93年、慶應義塾大学大学院修了後、日本テレビに入社。政治部に配属。旧社会党、自民党など各政党を担当し、2005年から総理官邸クラブキャップ。08年から編成部、11年から報道番組プロデューサー等を経て現在は政治部デスク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • hatayan さん

    現役の政治記者が著す政治家・野中広務の評伝。地元の町長から身を起こし、政権の官房長官に就き総理の座をうかがうまでに。野中の政治手法は恫喝と懐柔、硬軟を使い分けた一見矛盾をはらむものでしたが、根底には被差別部落の出身であり戦中世代として弱者への思いを大切にし、二度と戦争をさせないためには手段を選ばない一流のリアリズムがありました。 小泉政権以降、複雑さより単純さが受けるようになり野中は政界から引退しますが、公明党と自民党との連立に道筋をつけた点において、現在の安倍一強の基礎を築いたと著者は指摘しています。

  • かおりん さん

    見た目怖そうで厳しそうなんだけど、なんて人情味あふれる人なんだろう。戦争を体験し、部落の出身であるからこそ弱者を思い社会の精神構造を変えようとした。戦後の政治の移り変わりを様々な政治家との関わりのなかでどうとらえていったかを知ることができた。大西少尉とのエピソードには泣けた。権力闘争には負けたかもしれないが最後まで戦い抜いた生き様がかっこいい。政治部デスクの著者の温かい見方で、すごく読みやすかったし分かりやすかった。他の著書も読んでみたいと思った。

  • ちくわん さん

    2018年12月の本。「決める政治」の本質を語る。日本のエリートの独裁をどう見るか。そうした意味で野中広務氏は平成の名脇役であった。少しずつ動かしていくことが極めて自然なのかもしれない。

  • はるわか さん

    戦争の記憶を語り継ぐ、二度と戦争しないさせない政治を行うことが野中が生涯貫き通した信念。「平和と反戦、国民の中産階級化」に野中たち(吉田茂、田中角栄)戦後保守の精神が凝縮。戦争の反省からエリート・強いリーダーの独断を許さず、大衆化された政治を。異なる意見との妥協と調整を重視。弱者のための強い権力。一方、価値観を共有できない人間(エリート主義)に対する野中の攻撃は熾烈を極めた。対蜷川京都府知事、小沢、小泉。野中の引退(戦後保守の終焉)後、敵味方を峻別する「強いリーダー」による政権運営が定着。役人の忖度。

  • nishiyan さん

    野中番の経験もある日本テレビ政治部デスクが書いた野中広務元官房長官の評伝。野中氏の評伝というと野中氏の生前に書かれた魚住昭氏によるものがあるのだか、本作は没後ということもあって新事実が出るのではないかと期待して読んだ。新事実というのはなかったものの、野中氏の功と罪をバランスよく指摘しているところは好感が持てた。安倍政権的なものを作った大元は野中氏ではという指摘は勇み足のように感じた。

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