アメリカ・センサスと「人種」をめぐる境界 個票にみるマイノリティへの調査実態の歴史

菅(七戸)美弥

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784326200597
ISBN 10 : 4326200596
フォーマット
出版社
発行年月
2020年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
菅美弥 ,  
追加情報
:
608p;22

内容詳細

アメリカ・センサスはマイノリティをどのように調査し、管理し、監視し、それが如何なる排斥につながったのか。「名もなき人々」へのセンサスの記録と日本側査証史料等の相互参照により、幕末〜明治初期の環太平洋の移動と移民史のリンケージにおいて新たに見えてくるものとは。マイノリティをめぐる歴史学の新たな方法論。センサスを通じた「ホワイトネス」への包摂と排除の歴史を繙く。

目次 : 序章 アメリカ・センサスと「人種」をめぐる境界/ 第1章 「その他全ての自由人」―マイノリティへのアメリカ・センサス調査の初期事例/ 第2章 「その他全ての自由人」の変容と調査票にみる中国人の「人種」の境界/ 第3章 一八五二年カリフォルニア州センサス、一八六〇年連邦センサス―「チャイニーズ」をめぐる調査票への接近/ 第4章 「ジャパニーズ」をめぐる調査票への接近―一八六〇〜七〇年/ 第5章 「ジャパニーズ」をめぐる調査票への接近―一八八〇年/ 第6章 センサスにおける認知と排斥/無視と包摂/ 終章 センサス「人種」分類をめぐるポリティクス

【著者紹介】
菅(七戸)美弥 : 1969年生。2001年国際基督教大学大学院博士課程修了(博士・学術)。現在、東京学芸大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • BLACK無糖好き さん

    今年2020年は、アメリカで10年毎に行われるセンサス(国勢調査)が実施される。本書は1790年からのセンサスの実施過程を辿り、センサスをめぐる人種項目の変容と人種「肌の色」の境界の変遷を明らかにしている点が特徴。膨大な量の調査票を一次史料として検証したそうだ。相当根気のいる作業だったと思われる。調査の質問項目の変遷や細かい修正跡なども検証し、センサスを通じてマイノリティに対する「認知・監視・消去」が絡み合う「包括的人種政策」の輪郭が1890年に明確になったとしている。しかしよくここまで調べたもんだ。

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菅(七戸)美弥

1969年生。2001年国際基督教大学大学院博士課程修了(博士・学術)。現在、東京学芸大学教授。専門はアメリカ史、移民・移住史。著書に『アメリカ・センサスと「人種」をめぐる境界―個票にみるマイノリティへの調査実態の歴史』(勁草書房、2021年アメリカ学会中原伸之賞受賞)などがある

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