歓喜の歌 博物館惑星 3

菅浩江

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152099600
ISBN 10 : 4152099607
フォーマット
出版社
発行年月
2020年08月
日本
追加情報
:
280p;20

内容詳細

地球の衛星軌道上に浮かぶ巨大博物館苑―“アフロディーテ”。そこには、全世界のありとあらゆる美術品、動植物が収められている。音楽・舞台・文芸担当の“ミューズ”、絵画、工芸担当の“アテナ”、そして、動・植物担当の“デメテル”―女神の名を冠した各専門部署では、データベース・コンピュータに頭脳を直接接続させた学芸員たちが、収蔵品の分析鑑定・分類保存をとおして、“美”の追究に勤しんでいた。そんな博物館惑星に赴任したばかりの新人自警団員・兵藤健は、同じく新人で、総合管轄部署“アポロン”配属の尚美・シャハムらとともに、創立50周年記念フェスティバルの夜、国際的な贋作組織の摘発に臨むが―あのダニエル・キイスが推薦した名作『永遠の森 博物館惑星』、その19年ぶりの続篇『不見の月 博物館惑星2』に続く、シリーズ第3作。

【著者紹介】
菅浩江 : 京都府生まれ。高校在学中の1981年、“SF宝石”誌に短篇「ブルー・フライト」を発表して作家デビュー。数年のブランクの後、1989年の第1長篇『ゆらぎの森のシエラ』で活動再開。以来、人間の普遍的な感情をこまやかな筆致で描いたSF、幻想小説で人気を集める。とくに『永遠の森 博物館惑星』(ハヤカワ文庫JA)は、「ベストSF2000」国内篇第1位、星雲賞、日本推理作家協会賞を受賞と、ジャンルの枠を超えて高い評価を得た(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あおでん@やさどく管理人 さん

    設定こそSF的ではあるものの、芸術品とそれをめぐる人たちの関係から、そしてある種の人工知能のようなディケたちとのやり取りから、「私たちにとって『芸術』とはどういうものか」と様々な視点で問いかけてくるのがこのシリーズ。厄介な仕事や贋作騒動というストーリー性とのバランスが絶妙で、今作も楽しく読めた。まさしく「芸術の秋」にふさわしい、「芸術SF」ともいうべきシリーズ。気になる方はぜひ1作目から読んでほしい。

  • ひさか さん

    SFマガジン2019年6月号一寸の虫にも、8月号にせもの、12月号笑顔の写真、2020年2月号笑顔のゆくえ、4月号遥かな花、6月号歓喜の歌、の6つの連作短編を2020年8月早川書房から刊行。シリーズ3作目。博物館惑星の学芸員達の事件記録。連作を通じて盗難、贋作組織への対応も描かれ、アクションシーンもあり楽しめる。シリーズ1作目から引き継がれる世界観が興味深く、面白い。

  • geshi さん

    ミステリ風味がひっかかって、謎解きや意外な展開への期待を過度にしてしまい、普通にいい話にまとまるのが物足りなく感じてしまった。前作から引っ張っていた主人公の叔父の存在も都合よく回収されたように見える。『にせもの』で提示された本物と偽物を別けるものはとは?という思索や『笑顔の写真』『笑顔のゆくえ』で問われる写真は真実を写すものか?という命題崩しなど、芸術への真摯な姿勢がこの作品の一番の魅力。シンプルにして多幸感あふれる大団円は読む者全員を感動へと突き動かす圧倒的な力を持っている。

  • ぽんすけ さん

    2巻「不見の月」の続編にして完結巻。初め、日本SF大賞受賞作というわりには2巻とテイストが変わらないんじゃないかな?と疑問に思いながら読んでいた。だけど最終章で全てが覆った。圧倒的な高揚感と胸に溢れる感動。全ての話はこの最終章に帰結するためのものだったのかと納得。ダイクの言葉「人の心を変えるのは、人の心」「人の心を揺り動かすのが芸術で、芸術こそ人間の魂の代弁者」、これをダイクが言ったことが胸を衝く。魂を持たない情動学習型データベースであるダイクが健と共に様々な人や芸術に触れて得られた感情なのかもしれない。

  • はやしま さん

    前作より”人の物語”になっていて、雰囲気は1作目に近い。1作目に登場した懐かしい人たちが出てきたのも嬉しい。「笑顔のゆくえ(承前)」の章がよかったので、写真家やはぐれAIのことが最後の章で語られたのも嬉しかった。学芸員や警備員らのDBとの直接接続と芸術に纏わる問題解決に視点がいっていたけど、作者がここまで”美”に拘っていたのは意外だった。健の叔父丈次のことも最後のエピソードと対になる見事な構成。前作からの経験と健からの学習で〈ダイク〉は十分に人間の心を学んでいた。"歓喜の歌"もみごとに役割を果たしていた。

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菅浩江

1963年京都府生まれ。高校在学中の1981年、“SF宝石”誌に短篇「ブルー・フライト」を発表して作家デビュー。数年のブランクの後、1989年の第1長篇『ゆらぎの森のシエラ』で活動再開。以来、人間の普遍的な感情をこまやかな筆致で描いたSF、幻想小説で人気を集める。とくに『永遠の森 博物館惑星』(以下

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