更級日記 現代語訳付き 角川ソフィア文庫

菅原孝標女

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784043734016
ISBN 10 : 4043734018
フォーマット
出版社
発行年月
2003年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,278p

内容詳細

夢見がちな感性をもって描かれた平安時代の日記文学。作者13歳の時、上総介の任期を終えた父に伴われての上京に記事は始まる。東国に育った作者が京へ上り、恋い焦がれていた物語を読みふけった少女時代、晩い結婚、夫との死別、その後の侘しい生活と、ついに少女期の憧れを結実させることのなかった一生の回想録である。平凡な人生の中に描かれる、作者の人生の断片の輝きが、今なお、われわれを惹きつけてやまない。有名な作品にもかかわらず、ごく一部しか一般に知られていなかった古典を、懇切な注と自然な現代語訳で手軽に読み解く。

目次 : 物語に憧れる日々/ 京への旅立ち/ 昔の跡、くろとの浜/ 乳母を見舞って/ 竹芝の伝説/ 「すみだ川」と「もろこしが原」/ 足柄の遊女/ 「富士山」と「清見が関」/ 富士川の伝説/ 病、そして遠江へ〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 姉勤 さん

    源氏物語に憧れ、上総(千葉)から京への旅路と、憧れの文章に囲まれた京での暮らしを描写した十代の少女の心のみずみずしさは、二十代、三十代、四十代と描写も感動も減り、親しき人々との別離や、不安や煩わしさが増え、歌と想い出に浸る。箱入り娘のとうが立ってからの出仕、理想と違う晩婚、それでも子が授かれば、添い頼りにするも、夫に先立たれれ心細さと子供の将来に心を痛め、加えて来世の心配も。五十代の先はなく、末期を思わせる。女の一生。非常に短い作品だけど、人生なんてこんなものかもしれない。もののあわれが分かって来たか。

  • 涼 さん

    http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2020/11/post-ba26fa.html 今読んでも、面白いです。

  • tsu55 さん

    平凡な受領階級の女性ではあるけれど、振り返ってみれば、物語へのあこがれと、信仰への傾倒、情熱と諦念という矛盾を抱え込んだ人生だった。でも、それでいいんだよ。にんげんだもの。(みつをかよ?) 源氏物語のようなロマンスは現実には起こらず、時雨の夜の殿上人との出会いは、掠っただけの恋とは言えぬ恋だったのだろうけれど、それでも、菅原孝標の女にとっては大事な思い出だったんだろうな。

  • kochi さん

    物語大好き平安少女の10代から50代始めまでの日記。受領の任のため東国に赴任した父と共に下り、継母(実母は京都にいる)や姉の話す源氏物語などが読みたくて仕方がなく、等身大の薬師如来を作って、「物語を読ませてください」と熱心にお願いするぐらいのオタク少女は、天神さん(菅原道真)につながる家系。東国からの旅、物参りなどの千年前の風習や、不思議な家族関係、当時としては遅い結婚後の生活などの記述に短歌が挟まれる。源氏物語をついに手に入れて、喜び貪り読む様子(その時14歳ごろ)になんとも言えぬ親近感が感じられる。

  • 花林糖 さん

    成立後訳170年後に定家によって発掘された『更科日記』。断片的にしか知らなかったけれど、こんなに美しい文章だったとは。生々しさドロドロさがないのも◎。主に現代語訳で読んだけれど次回は原文中心で読んでみたい。

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