言葉を植えた人

若松英輔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784750516219
ISBN 10 : 475051621X
フォーマット
出版社
発行年月
2022年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
208p;19

内容詳細

舟越保武、志村ふくみ、石牟礼道子、吉本隆明、池田晶子、神谷美恵子、北條民雄、井筒俊彦…言葉にならないものの波打ち際を歩んだ21人。珠玉の名言と対話するように紡がれるエッセイ集。

目次 : 祈り/ かたちの詩人―舟越保武/ アッシジの聖女―舟越保武/ 生ける幻―舟越保武/ 彼方からやってくる色―志村ふくみ/ 光の人―志村ふくみの詩学/ 秘められたコトバ―志村ふくみと石牟礼道子/ 常世の国と「沖宮」―石牟礼道子/ 語らざるものからの手紙―石牟礼道子/  叡知の遺産―石牟礼道子〔ほか〕

【著者紹介】
若松英輔 : 1968年新潟県生まれ。批評家、随筆家。2007年「越知保夫とその時代求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて第2回西脇順三郎学術賞受賞、2018年『詩集 見えない涙』にて第33回詩歌文学館賞詩部門受賞、『小林秀雄 美しい花』にて第16回角川財団学芸賞、2019年に第16回蓮如賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    「言葉」に対する強い感性を持つ若松さんの透明感あふれるエッセイ集。志村ふくみ/石牟礼道子/池田晶子/神谷美恵子さんなど若松エッセイ常連の女性陣に加えて、今回は、西田哲学関係者(久松真一、大峯顯)、公明主義に連なる僧(山崎弁栄、河波昌)、ハンセン病患者の文学者(北條民雄、宮崎かづゑ)などが登場する。詩人、哲学者、宗教者などの様々な立場から、祈り、かなしみ、命などを考える。中でも、若松さんの思いが最も籠っているのは井筒俊彦さんかもしれない。「存在はコトバである」とする井筒哲学に対する熱い思いが伝わってくる。

  • tamami さん

    本屋さんの店頭で、著者の名前をチラ見して思わず手に取る。取り上げられている作家や学者は、石牟礼道子、池田晶子、神谷美恵子、井筒俊彦・・・と、以前読んだ著作でやや食傷気味(失礼!)の感もなくはないが、先人の言葉の記憶が消失してしまわない内に上書きするように読み進める。若松教に絡め取られつつあるのかも知れない。本書の中では、言葉とコトバ、という表現が印象に残る。話され印刷される「言葉」と人々の挙措動作や世界に満ちている無音の「コトバ」。それは目に直接見えることのない世界に通じる「コトバ」であるのかも知れない。

  • Ayakankoku さん

    いつものエッセイの方が好みだった。1つ印象に残ったのは、暗闇にある時人は、一つの言葉を抱きしめるようにして生きることもあるだろうという言葉。

  • zoumurasan さん

    若松英輔さんの好きな詩人、哲学者などにまつわるエッセイが纏められている。ハンセン病関係の人達の事について別の所で読んだ気がするけど若松さんの本でだったのかな。志村ふくみさん、昔国語の教科書に出てきてた人だったよね、気になる。出てきた本や人についてまたいつか本を読んでみたいと思う。

  • ジャッキー さん

    これまで言葉が生み出された背景にあるその人の歩んだ日々やその人が心に据えてきた言葉や言葉にしなかった言葉以上の沈黙をどれだけ受け取ることができただろうか。どんなに素晴らしい言葉であってもこの著者のようにそれを受けとる土壌が豊かでなければそれは根づくことはない。人の力となる言葉を植える書き手がどれだけいても読み手の土壌が痩せていたらその言葉は植えられる度に枯れてしまう。託すように言葉を植えてくれる人がいる。その言葉がいきいきと根づきわたしを育みそこからまた言葉が育つようにわたしの土壌をもっともっと耕したい。

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