基本情報
内容詳細
苦しみの中にある者たちを照らし続けた作家に捧げる、言葉の花束。
人間を超え、生類へと広がる世界を見つめ続けた石牟礼道子。『苦海浄土』をはじめ数々の名著を遺して世を去った作家が生涯を賭して闘ったものとは何だったのか。
作家と親しく交流し、NHK「100de名著『苦海浄土』」で講師もつとめた批評家がその精髄に迫る。
石牟礼道子と著者の対談も収録。
昨年の六月に会ったとき、石牟礼さんが伝えたいと言っていたのも、どんなに語ろうとしても言葉にならないことがある、ということだったような気がしている。
会って話さねばならないことがある、人はそう強く感じても、それを語り得るとは限らない。だが、対話を求められた方は、その気持ちを受けとめることができる。語り得ないことを語り継ぐ、それが石牟礼道子の遺言だったと、私は勝手に解釈している。(あとがきより)
【著者紹介】
若松英輔 : 批評家・随筆家。1968年生まれ、慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて三田文学新人賞、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて西脇順三郎学術賞、2018年『詩集見えない涙』にて詩歌文学館賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Gotoran さん
読了日:2018/11/03
みねたか@ さん
読了日:2021/02/05
しょうじ@創作「熾火」執筆中。 さん
読了日:2018/08/15
pirokichi さん
読了日:2023/01/19
ピンガペンギン さん
読了日:2023/01/17
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