「神話」から読み直す古代天皇史 歴史新書Y

若井敏明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784800311603
ISBN 10 : 4800311608
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
223p;18

内容詳細

三〜五世紀の古代史を扱う際には、『古事記』『日本書紀』の記述は信用度が低いため、中国の史料や考古学の成果に頼るしかない。また神武天皇から仲哀天皇については、神代と人代に挟まれた伝説にすぎない。この時代はヤマト王権が成立する重要な時期で、その政治過程を復元するには『古事記』『日本書紀』の積極的な活用が不可欠である。記紀は十分に歴史的事実を含んだ情報に満ちており、初期天皇の時代はまぎれもなく人代であることが明らかになる。

目次 : 序章 地方連合ではなかった初期ヤマト政権―崇神天皇の業績/ 第1章 ヤマト政権の揺籃期(1神武天皇〜9開化天皇)(神武東征1 伝説形成論から古代史のなかへ/ 神武東征2 史的考察の対象として/ 八咫烏の正体/ 闕史八代の足跡を追う)/ 第2章 地方政権の服属(10崇神天皇〜11垂仁天皇)(アメノヒボコはどこから来たのか/ ヤマトと出雲1 「国譲り」が語る内紛/ ヤマトと出雲2 呪いの国・出雲/ ヤマトと出雲3 『古事記』『日本書紀』の編纂)/ 第3章 ヤマト政権の拡大と安定(12景行天皇〜21雄略天皇)(ヤマトタケル伝説の虚像と実像/ ヤマト政権の九州遠征と神功皇后/ 武内宿禰と葛城地域/ 葛城氏とヤマト政権の完成)/ 終章 神話と古代史

【著者紹介】
若井敏明 : 1958年生まれ。関西大学等非常勤講師。大阪大学文学部国史学科卒業。関西大学大学院博士後期課程単位修得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • こぽぞう☆ さん

    神武天皇から雄略天皇までを、すべて実在として記紀を繙く。なるほど、そういう見方もあるねと。弥生時代から続く(血が繋がってるとは限らないけど)王権ってワクワクする。ただ、著者の「思う」「考える」が多く事実というわけでもないので。。

  • ごいんきょ さん

    記紀の記述をどう解釈するか。 こう言う解釈もありでしょうね。

  • Tonex さん

    初代神武天皇から21代雄略天皇までの古代日本史を考察したもの。『古事記』と『日本書紀』を今までの通説と違った観点から読み直すミステリーのような面白さ。

  • Junko Yamamoto さん

    記紀を丹念に読み込み史実と対応させている。大和政権の歴史が把握できる。しかし、なぜ九州から移住してきた後発の天皇家が大和政権となり日本を統一できたのかはわからない。。。(吉備と尾張の勢力が気になるところ。。)

  • inaryoXD11 さん

    岩井氏のヤマト王権関連の本はこれで3冊目。歴史からは無視されている記紀を積極的に活用し、ヤマト王権の成り立ちと全国への進出の物語がわかりやすく解説されている。これまでヤマト王権(天皇家)を中心とした連合国家という感じで、天皇家はとくに他者の著作では宗教的な面を受け持つと言われきたが、天皇家の積極的な他地域の侵略を、ヤマト政権の発展の歴史として位置づけている。被征服地の神を統合することはなく、おかげで後で祟られ、あらためて祀ることになる。このあたりの解釈もおもしろい。また新作が出たら読みたいですね。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品