罪の余白 角川文庫

芦沢央

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041023877
ISBN 10 : 4041023874
フォーマット
出版社
発行年月
2015年04月
日本
追加情報
:
320p;15

内容詳細

学校で転落死した娘を、知ろうとする父が行き着いた驚愕の真実とは‐‐
高校のベランダから転落した加奈の死を、父親の安藤は受け止められずにいた。娘はなぜ死んだのか。自分を責める日々を送る安藤の前に現れた、加奈のクラスメートの協力で、娘の悩みを知った安藤は。

【著者紹介】
芦沢央 : 1984年東京都出身。2006年千葉大学文学部史学科卒業。12年『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Yunemo さん

    妻と娘を理不尽な死により見送った夫であり父、この展開は他作品でも経験。この辛さ何とも言いようがなく、それだけでへこみます。とはいえ、4人の視点で展開される過程に、それぞれの特性が。人間なんて多少の相違はあるけど皆こんなもの、とまでは言い切れず。女子高生の日常ってこんな感じ?咲と早苗の性格、特性は現実的なもの?ちょっと異常じみて、安藤と真帆が一般的、そんな想い。各人それぞれの焦りの心情の過程、特に早苗の揺れ動きが特筆、互いに気遣う父と娘の心情の相違、あまりに詰め込み過ぎの感。それでも引き込まれて読了です。

  • みも さん

    簡明で修飾のない真直な文体。それ故に直截に訴えかける。尚且つ登場人物を4人に絞り、それぞれの視点で心象が描かれており煩雑さがなく明瞭。白眉はスクールカースト形成描写。そのトップに君臨する少女の年齢相応の自己破綻が巧く表現されており、強迫観念に苛まれヒエラルキーにしがみ付く少女の媚びにもリアリティを感じる。他方、言葉の微妙なニュアンスを汲めず、真意を捉えようと懸命にもがくも、周囲にはその行動が理解されずに傷つく、ひたむきで献身的な女性が際立って印象的。彼女の言動・思考の推移が新鮮且つ痛切。#ニコカド2020

  • しんたろー さん

    芦沢さん3冊目にしてデビュー作を選んだが驚いた…と言うのは、いじめの話は苦手なので避けていたが、書き手の感性によって、こんなに読み易いとは思わなかったから。転落死した高校生・加奈の父・聡、加奈の友人・咲と真帆、聡の同僚・早苗という4人の視点で描かれている物語は不穏な雰囲気と切ない想いが入り乱れて、ミステリタッチにテンポ好く進むので全く飽きない。人の気持ちが判らず孤独に生きてきた早苗という存在を置くことで、気持ちばかり考えている他の3人との対比がついて、逆説的に「心」を表現している。今後も期待したい作家だ♪

  • 夢追人009 さん

    ホラー長編「火のないところに煙は」によって人気沸騰中の女流ミステリ作家・芦沢央さんの映画化されたデビュー作。本書は少女達の陰湿なイジメがテーマのイヤミスですが、確かに悲劇ながらも被害者・加奈がもっとしっかりした人間だったらと悔やまれますし既に手遅れですが非常に残念ですね。父の安藤もまだまだ手ぬるい気がしますね。木場咲は完全な自己中で更生は望めそうになく彼女の役を与えられた女優さんが気の毒ですよね。最後に村田沙耶香のヒロインを思い出させる変人の早苗が最もタフでこの世知辛い世の中で生き残れそうな気がしますね。

  • ゆのん さん

    確か映画の原作だったような・・という事で読んでみた。切なさの中にも「どうするの?仕返しするの?」とドキドキしながらで一気読みだった。初読みの作家さんだったが、非常に読み易い文章だった。個人的には早苗さん、好き。彼女だったから安藤は少しずつでも立ち直れる気がする。こういった十代の犯罪などの本やニュースを見聞きすると常に思うのが「少年法」だ。私の中では「少年法」ほど要らない悪法はないのではないか。海外の十代への刑罰を知ると平和ボケ日本と思わざるを得ない。時代と共に法改正も大切だと感じる。

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