太公望 殷王朝を倒した周の名軍師 PHP文庫

芝豪

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569574578
ISBN 10 : 4569574572
フォーマット
出版社
発行年月
2000年09月
日本
追加情報
:
417p;15

内容詳細

魚が釣れるはずもない真っ直ぐな釣り針を水面の上に垂らし、幾日も川辺に佇む老人。周の文王は、その老人こそ先君の太公が待ち望んだ大賢人「太公望」と見抜き軍師とした。太公望は、比類なき軍略をもって、強勢を誇った殷帝国との戦いを勝利に導き、周に覇をとなえさせた。―後世、兵法の始祖とも称された太公望の、叡智にあふれた生涯を雄渾な筆致で描く長編歴史小説。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やいっち さん

    時代(歴史)小説好きな父の蔵書から。太公望は釣り人でなくとも有名な伝説の人。あくまで小説として楽しんだ。

  • 糜竺(びじく) さん

    太公望は紀元前11世紀頃の中国の人物で、悪逆を尽くした殷王朝を倒し、周王朝を打ち立てた名軍師です。サクサク読みやすく、なかなか面白かったです。太公望という人物は、前々から名前は聞いた事があったんですが、どういう人物かほとんど知らなかったので勉強になりました。太公望の弟子で副主人公の武吉が登場するんですが、太公望と武吉との会話は仲の良さが滲み出ていて、時に漫才のようでもあり、何かとても良かったです。仁と義を重視する精神も非常に伝わってきて、あらゆる困難を耐えて目的を成し遂げた太公望から色々学べたと思います。

  • フミ さん

    紀元前1100年代という、途方もない時代の「殷周革命」を、現代人向けに分かり易く物語にしている作品です。賢人の「太公望・呂尚」だけでは、動かし辛いからか、話し相手&使い走りで、木こりの青年「武吉」が大活躍して、準主役級の扱いです。 資料の少ない時代の中から、周王朝の貴族たちや、敵である殷王朝の「紂王」の暴虐ぶりと諫めようとする「三仁」の話なども、全415頁程の長さの中に、よく詰まっていたと思います。「妲己(だっき)」は、出番少な目だったかな…。少しだけ妖術?らしきものを使っていましたが、何だったんだろ…。

  • terve さん

    封神演義から入って読んでしまいました。太公望は従来の老人で、姜族の出身です。殷への復讐のために周の文王を助けるのですが、文王は志半ばで逝去します。その後、武王とともに易姓革命を成し遂げますが、やはりこの本の魅力は武吉との関係です。武吉を思い涙を流す姿、師を思い涙を流す武吉の姿。ただの樵が周を代表する百人隊長にのし上がる様は、理想の師弟関係ではないでしょうか。読んでほほえましくなる本でした。

  • BIN さん

    殷周革命の立役者である太公望を描いた作品。宮城谷版太公望を読んでからは爺さん太公望はあまり合わなくなったのだが、爺さん太公望でも面白かった。四友も個性がちゃんとあってよく書かれていたし、ストーリーも良い。ただ結局武吉と妲己の関係がわからなかったのが残念なところではある。

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芝豪

1944年北海道生まれ。金沢大学法文学部卒業。’94年『士魂の海―桑名藩戊辰外記』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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