暗黒の羊 創元推理文庫

美輪和音

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488448141
ISBN 10 : 4488448143
フォーマット
出版社
発行年月
2020年05月
日本
追加情報
:
368p;15

内容詳細

轢き逃げや通り魔事件の動画をSNSにアップしたことから死の女神と崇められ、過激な動画の投稿がやめられなくなり、事故現場を追い求める女。仲間外れの黒い羊になることを恐れ、仲間の死を願う女子高校生など、年齢も育ちも違う羊たちの運命が交錯し、そして絡み合う。その影に蠢くのは、羊目の女なのか。かつて真行寺姉妹が殺し合ったという、いわくつきの洋館で、羊目の女に殺したい人間の名前を三度唱えると……。『強欲な羊』の恐怖ふたたび。


【著者紹介】
美輪和音 : 東京都生まれ。青山学院大学卒。大良美波子名義でテレビドラマ「美少女H」や、秋元康原作のホラー映画“着信アリ”シリーズなどの脚本を手がける。2010年「強欲な羊」で第7回ミステリーズ!新人賞を受賞。同作を連作化した『強欲な羊』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nobby さん

    ズズ、ズリッー。再び訪れた“羊目の女”の恐怖は増している!今作も章題に5つの羊を名乗り並べられた連作短編。年齢も背景も違う女達によって繰り広げられる暗黒模様…「私の身代わりの羊は✕✕です」どこかで聞いた廃洋館の都市伝説を序盤から目にして「来た、来たぁ!」と一気にのめり込む!各篇とも終盤にむけてゾッとさせる手法はサスガ。美輪さんは短編ならではの衝撃の方が得意と感じる。次の話へと読み進める毎に深まる人物リンクにワクワクながら、最終編での複雑さには混乱極めた…ラストまた背後に、足音が迫ってくる。ズズ、ズリッー。

  • ナルピーチ さん

    “すべては因果でつながっている”この言葉が示す通り、前作『強欲な羊』から読むことをお勧めする。内容は悪感のジャパニーズホラー、どの話も恐怖でしかない。「羊が一匹、羊が二匹…」眼を閉じて数えるたびにあの足音が暗黒の闇から迫ってくる「ズズ、ズリッ…」あぁ今夜も眠れそうにない😱

  • ちーたん さん

    ★★★★★暗黒羊ミステリ🐑前作『強欲な羊』を上回る面白さの連作短編5話!前作ありきのお話なので必ず『強欲』から読むべし!@たまたま撮れた轢き逃げ動画がバズった【炎上する羊】A都市伝説を実行する【暗黒の羊】B私が死んだら、あなたのせいよ…【病んだ羊、あるいは狡猾な羊】C山奥に暮らす【不寛容な羊】Dあの日の【因果な羊】◆語り口調の物語はとにかく読みやすく「だよね〜」なダークな展開へ転がり完結してゆく。やがて気付く事実にゾクッ!久々に頂きました!快感ゾワゾワwその後もニヤリPtあって最後まで面白かった🎵

  • えにくす さん

    『強欲の羊』の続編5話。@SNSで暴走する女。過激投稿の末に待っていたのは?A女子高を舞台に展開される、悪口陰口嫉妬恨み復讐の世界。ラスト6行での大ドンデン返し。B私の夫じゃない!隣人の妻の訴えで、その夫を調べる女C小屋に辿り着いた男が見たモノは?D最終話。今までの話と登場人物が、一挙に繋がる。洋館での衝撃の出来事の行方は?前作より本作が面白い。羊目の女の話がリンクする。話が二転三転し、ミステリー度は高い。ここの料理は美味いなあ!何ていう店だっけ?えっ、ひつじ軒!あれっ何かおかしい?身体が痺れ、助け。。。

  • アッシュ姉 さん

    『強欲な羊』が面白かったので、迷わず書店購入。これは前作を再読してから読むべきだったか。前の方がブラックのなかにも笑いがあって楽しめた気がする。こちらはタイトルどおり、暗黒さが増して悪意がどろろん。一瞬リカちゃんがチラついたわ。あまり怖くはなかったので、もっと突き抜けたイヤミスホラーでもいいかも。続編に期待。その前に二冊続けて再読したい。

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美輪和音

東京都生まれ。青山学院大学卒。2010年「強欲な羊」で第7回ミステリーズ!新人賞を受賞し、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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