巨人軍に葬られた男たち 新潮文庫

織田淳太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101077215
ISBN 10 : 4101077215
フォーマット
出版社
発行年月
2003年03月
日本
追加情報
:
16cm,313p

内容詳細

「息子は巨人軍に殺されたんだ!」泣き叫ぶ親族の前で、球団関係者はただうなだれるばかりだった―。将来スターに登りつめる己の姿を夢見ながらも、球団から消えていった数多くの選手たち。「巨人軍は紳士たれ」。球界の盟主として「紳士」であり続けるためには、不都合な事件や事象は抹殺されなければならない。正力松太郎のその遺訓の陰には、さまざまな犠牲が隠されていた。

目次 : 1 あるドラフト一位投手の死(突然死/ 背番号19/ 長嶋のライバルだった男/ 若き才能の群れ ほか)/ 2 スーパースターの涙(監督・王貞治/ 集団遅刻の真相/ バッシング/ 大誤報 ほか)

【著者紹介】
織田淳太郎 : 本名・石塚紀久雄。1957(昭和32)年北海道生れ。本格派スポーツライターとしてノンフィクション作品に取り組む一方、スポーツをテーマにした小説も手掛けるなど、幅広い執筆活動を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • シュラフ さん

    むかし巨人軍に湯口敏彦(岐阜短大付属高、昭和45年ドラフト1位)という投手が入団した。彼は将来を嘱望されていたのだが、精神的プレッシャーに押しつぶされて鬱病となりわずか20歳でこの世を去ってしまった。とても真面目な青年だったようである。"息子は球団に殺されたんだ!"という両親の悲痛な叫びが胸をうつ。川上哲治という管理型人間が巨人軍を非人間的組織につくりあげ、湯口はその被害者であるという構成で書かれている。しかしながら、不条理なことは世の中に出るといっぱいある。だから若者たちよ、図太く生きねばあかんよ。

  • 金吾 さん

    ◎湯口事案はかなり闇のある話に感じます。圧倒的な人気を誇っていた巨人の選手としてのプレッシャーは凄まじかったのだろうなと思いました。

  • きら さん

    昭和四十八年、まだ若い一人の野球選手がその短い生涯を終えた。彼はなぜ、巨人軍で鬱病まで追い込まれてしまっていたのか? メインとなっているのは生命まで失ってしまった若者の話だけど、他にも、ただの消耗品扱いで使い捨てにされた数々の投手の話や、王貞治元監督の退陣劇など、巨人の暗部を描く。巨人という球団の得意な体質が引き金になっている部分も大きかったのだろうけど、ある意味では、華やかなプロ野球の世界そのものの影の部分を描いた本だとも思える。果たして、今現在の野球界は100%健全だと言い切れるものなんだろうか。

  • イケタク さん

    再読。 この本を読んで尚もジャイアンツのファンを公言出来る大人がいれば、 それは他人の不幸などなんの関係もない最低な奴か、 事実を知っても物語としか思えないゲーム世代か、 自分に都合の悪い事実を受け入れられないサヨクか、 のどれかである。 未来あり青年を「起業エゴ」で死に至らしめた責任は球界からの撤退しかなかったのに、その後も球界を牛耳り、一時は日本プロ野球を窮地に陥れた読売新聞を責めないマスコミも酷い。 これを読み川上監督を名将と言う人格がいれば、お目にかかりたい。

  • アメヲトコ さん

    昭和48年の湯口事件、63年の王監督解任事件を通して巨人軍の闇の部分を描いた一冊。とくに前者は後味が悪くやりきれなくなります。全体として著者の思い入れが前面に出過ぎているのが難点。

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人物・団体紹介

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織田淳太郎

1957年北海道室蘭市生まれ。ノンフィクション作家。スポーツや精神医療分野のノンフィクションを多く執筆してきたが、2016年11月、先妻との一人息子を失ったことで執筆の方向性を大きく転換。「死」や「孤独」、「深層心理」、「精神世界」など人間存在の根幹に触れる普遍的なテーマに目を向けるようになった(本

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