蹴りたい背中 河出文庫

綿矢りさ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309408415
ISBN 10 : 4309408419
フォーマット
出版社
発行年月
2007年04月
日本
追加情報
:
15cm,183p

内容詳細

“この、もの哀しく丸まった、無防備な背中を蹴りたい”長谷川初実は、陸上部の高校1年生。ある日、オリチャンというモデルの熱狂的ファンであるにな川から、彼の部屋に招待されるが…クラスの余り者同士の奇妙な関係を描き、文学史上の事件となった127万部のベストセラー。史上最年少19歳での芥川賞受賞作。

【著者紹介】
綿矢りさ : 1984年、京都府生まれ。2001年「インストール」で第38回文藝賞を受賞し、デビュー。04年「蹴りたい背中」で芥川賞を史上最年少で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

総合評価

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学生時代にこの本に出会っていたかったー!...

投稿日:2021/07/22 (木)

学生時代にこの本に出会っていたかったー!甘酸っぱい気持ちが全身にどばっと広がり、一気に10年以上前にタイムスリップ出来ました。

luna さん | 不明 | 不明

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学生だった頃に作中の長谷川初実と自身を重...

投稿日:2021/04/19 (月)

学生だった頃に作中の長谷川初実と自身を重ね合わせて読んでいました。10代の頃に感じていた言葉では表せないモヤモヤした感情や自分が置かれている状況、場所の様子を独特の言い回しで上手く表情されていて面白い作品です。特に、主人公がにな川とキスした後の心理と唇についての描写は文字だけなのに想像できてしまうほど丁寧に書かれていたのが印象的でした。

@nzu さん | 愛知県 | 不明

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はっきりいって面白くない。  普通の女...

投稿日:2021/04/17 (土)

はっきりいって面白くない。  普通の女の子が普通の話を書いていったい、何が面白いのだろうか?まったく、新鮮味もへったくれもない。  同じ若手の女流作家でも金谷ひとみだとあのふてぶてしさが却って、爽快だったりするのだが、ただダラダラと展開していく話(「インストール」も似たパターンだ)はひたすら退屈だ。  しかも、これが芥川賞受賞なんて、文壇では俵万智いらいの「?」だ。  要は「お嬢さん。小説は世間とセックスと悲しみをちゃんと知ってから書きなさい」ということだ(金原さんみたいにね)。  ちなみに僕がこのようにこきおろしているのは彼女が京都人だからじゃない。単純に作品がつまらないからだ。

boggie999 さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    『インストール』から3年。綿矢リサが帰って来た。一層に進化と深化を加速させながら。「さびしさは鳴る」―冒頭の1文からしてこれだもの。聴覚、視覚、触角、嗅覚、味覚をいっぱいに開いた表現。自己と他者を(もしくは他者集団を)見据える、透徹した自意識。「私」は、単に疎外される者ではない。たまたま持ってしまった、強い感受性によって自ら立つしかないのだ。そして、「私」のにな川に向ける視線は、これまでにどの作家も気がつかなかった感情であり、表現だ。また、所々に太宰を思わせるような表現も散見され、親近性を窺わせる。

  • zero1 さん

    間違いなく、ある年代にしか書けない文章。「インストール」からリズムはあった。日常を鋭く切り取っており、再読でもその輝きは失われていない。芥川賞を史上最年少の19歳で受賞したことで知られる作品。高1の初実はクラスで「余り者」だった。もうひとり、にな川も同じ状態だったが、彼には夢中になっているタレントが。解説は斎藤美奈子。主人公は孤立することで五感が肥大化、「蹴る」は性的衝動と述べている。批判もあるが、私はこの作品を支持する。芥川賞と直木賞の区別など関係ない。小説にとって大切なのは面白いか否かだ。

  • さてさて さん

    人は孤独になりたいと思うときがある一方で、自分が孤独な存在であると知られることを恐れる生きものだと思います。それ故に、”分けられる側”の意思に委ねられる”分けられ方”の先に待つものを恐れる感情は誰にでもあるのではないでしょうか。誰もが感じているものの中に、普段気づかないでいること、気づけないでいること、そんな淡い感情を気づかせてくれたこの作品。個性豊かな独特のリズム感の中でサラッと読ませる鋭い表現の数々と、当時19歳の綿矢りささんだからこそ書けた瑞々しい表現の説得力にとても魅了される、そんな作品でした。

  • hit4papa さん

    自らが招いた孤独にとらわれてしまった女子高生の物語です。孤独に直面して、気持ちになかなか整理がつなかい主人公の真っ直ぐさが、愛おしくなってしまいます。”さみしさは鳴る”など本作品には作者の独特の表現方法が見られます。平易な言葉の組み合わせで、感情の広がりを表すことができる19歳(当時)の綿矢さんおそるべし。

  • Die-Go さん

    図書館本。クラスからはみ出している二人の男女の高校生。その男の背中を無性に蹴りたい女の子。なんだか何を言いたいのかわからずなまま読み終わってしまった。文章も言われてるほどこなれていない。★★☆☆☆

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人物・団体紹介

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綿矢りさ

1984年、京都府生まれ。2001年『インストール』で文藝賞を受賞しデビュー。04年『蹴りたい背中』で芥川龍之介賞受賞。12年『かわいそうだね?』で大江健三郎賞、同年に京都市芸術新人賞、20年『生のみ生のままで』で島清恋愛文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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