帝国の昭和 日本の歴史 23 講談社学術文庫

網野善彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062919234
ISBN 10 : 4062919230
フォーマット
出版社
発行年月
2010年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
有馬学 ,  
追加情報
:
15cm,397p

内容詳細

窮乏する農村と「モダン」な帝都という二重構造のなか、指導層と大衆は何を希求したか。「満蒙権益」を正当化し、日中戦争を「聖戦」とした陸軍中堅層、革新官僚、経済テクノクラートたちの論理と野望。挙国一致内閣、翼賛体制に至る「非常時」の政治・イデオロギー抗争…。帝国日本と日本人にとっての“戦争”とは。昭和戦前期の「歴史」を問い直す。

目次 : プロローグ 過去は外国である/ 第1章 普通選挙と政党内閣/ 第2章 ワシントン体制の変容と日本/ 第3章 「挙国一致」内閣の時代/ 第4章 「非常時」の表と裏/ 第5章 革新の光明?/ 第6章 総力戦の諸相/ 終章 「戦時」とモダニティ

【著者紹介】
有馬学 : 1945年生まれ。東京大学文学部卒業。九州大学名誉教授。専攻は日本近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    昭和前期(いわゆる終戦)までとその戦時の一時期の社会の状況が書かれています。どちらかというと政治的な流れが多くなっています。大政翼賛的な感じであれば致し方ないのでしょうが、普通選挙と政党内閣の章から始まり戦時色を強めて終戦まで政治体制と軍部の動向ばかりです。社会的な生活などをもう少し分析してほしかった気もします。

  • coolflat さん

    37頁。後の社会主義運動の展開を考える上で重要なのは、明治社会主義以来の運動を担ってきた山川均や堺利彦が共産党の再建に反対したことである。彼らにとって共産党は再建されるべきものではあったが、日本の運動の実情から見てそれは遠い将来の話であった。共産党再建運動は最大の労働者組織であった日本労働総同盟の内部で左派の結集を目指したため、総同盟の左右対立は決定的なものとなり、左派は分裂して1925年5月に日本労働組合評議会を結成する。この後、評議会を中核とする共産党系の運動は、無産政党組織の動向に大きな影響を及ぼす

  • 閑 さん

    満州事変、二・二六事件、日米開戦、終戦まで。後進国日本という自己認識とマルクス主義の影響を受けた社会進歩主義的な風潮から、革新右翼と観念右翼の対立、陸軍統制派・皇道派、革新官僚といろいろな派閥の登場など。各派閥が非常事態を自分の考える利益拡大・社会改革のチャンスと見て、各立場では短期的には最適だが、全体で見ると統括する人が不在で泥沼になる「船頭多くして船山に登る」状態。明確に決断する人がいないままずるずると開戦し和平工作もぐだぐだと…そんな摩訶不思議な歴史をちょっと理解できたようでやっぱり謎だと感じた。

  • 勝浩1958 さん

    戦前・戦中の日本の政府・軍部・知識人・国民の各々の実相が詳しく叙述されている。決して読みやすくはないが、近現代史に興味がある人には良書ではないでしょうか。

  • keint さん

    戦前の通史本。 二・二六事件以降の旧皇道派が総力戦体制に反対し、翼賛選挙を国体論から違憲と反対していたことを初めて知った。 政治史がメインだが、終章は女性運動などにも言及している。

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人物・団体紹介

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網野善彦

1928‐2004年。東京大学文学部史学科卒業。日本常民文化研究所研究員、東京都立北園高等学校教諭、名古屋大学文学部助教授、神奈川大学短期大学部教授、同大学大学院歴史民俗資料学研究科教授、同大学経済学部特任教授を歴任。日本中世史を中心に列島の歴史像の変革に挑戦し、「日本」とは何かを問い続けた歴史家

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