神保町の怪人 創元推理文庫

紀田順一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488406080
ISBN 10 : 4488406084
フォーマット
出版社
発行年月
2023年10月
日本
追加情報
:
304p;15

内容詳細

空前の古書ブームが到来する中、百貨店の古書販売催事で知り合った詩集の収集家・大沢について、不穏な噂を耳にした古書愛好家の喜多。その後大沢が現れた入札会で、稀覯書が消えるという怪事件が起き…。古書収集の極意は「殺意」と豪語するコレクターの闇を描く「展覧会の客」ほか、古書の交換会やパソコンによる文献整理など、昔と今が交錯する神保町を活写した三話を収録。

【著者紹介】
紀田順一郎 : 1935年横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業。商社勤務を経て、日本近代史と書誌学を中心とする研究活動に入る。2008年、『幻想と怪奇の時代』で第61回日本推理作家協会賞を受賞。同年には、神奈川文化賞も受賞した。また、06年から12年まで神奈川近代文学館館長を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 阿部義彦 さん

    紀田順一郎さんの過去作、古本を巡る推理を繰り広げるシリーズの今回創元推理文庫より復刻された連作集です。こちらは古本探偵とは、登場人物が異なり、探偵役は、本人紀田をもじった喜多さんが主人公。登場人物に前回読んだ、古本探偵に出てきた人物と同じ古本哲学をもつ変わり者が違う名前で登場します。ここがこのお話の面白い所で、フィクションではあるが、実際に紀田さんが見聞きした実在する人物に肉付けして作った業の強い古本の虫達であながち完全な虚構ではないそうでそこに説得力があります。パソコン黎明期の『電網恢々事件』等。

  • Urmnaf さん

    ぱっと見、少年探偵団風のタイトル。しかしてその実体は、古書集めに精を出す本好きな人々。これがまた奇矯な振る舞いの人たちばかりで、まさに「怪人」たち。そこで起きる三つの事件話。先の二つは盗難・消失(不可能興味あり)で、ある意味、微笑ましいところもあるが、三つ目は死人も出て洒落にならない感じ。古書界が舞台でも、古書より古書愛好家に主眼があり、ビブリオ的興味は薄め。その分、事件は普通にガチミステリ。閑話的に触れられた図書館論議は多くの本読みが同意しそう。

  • 歩月るな さん

    こちらの連作の主役・語り手は文筆家の喜多さん。最近キタさんよく見るな。これは紀田さんのもじりではあろうけれども。古書がらみのもろもろな事件が巻き起こる。窃盗うんぬんにしても、本は嵩張る。そして金がらみになりがちで、世知辛くも苦々しい事件が起こる。まあ言ってしまえば、研究者たちならもっとあれなんだけど、研究費を学校がもってくれるかどうかって話になってくると、後ろ暗い事もきな臭い事もかかわってくるから、事件の種になりやすくもある。言うほど古びれもしない内容が、世紀末の空気を感じられる名短編集となっているよし。

  • Tatsuo Ohtaka さん

    1980〜90年代の神保町を舞台にした、愛書家が巻き起こす謎の数々を著者をイメージさせる主人公が解き明かす。謎とその解決よりも、全盛期の古書店街が活写されたその雰囲気が一番の読みどころ。初文庫化に感謝。

  • 花嵐 さん

    ★★★☆☆ 初読み作家さん。「神保町」と「古書」という切っても切れない二つがメインとなって展開される。と言ってもタイトルにある「怪人」要素はそこまで強くは感じられなかったかな。古書にまつわる事件が三つ起こるわけだが、最初の「展覧会の客」が一番面白かった。その時代のその場所だからこそ起こりえた事件だったので、現代の自分からしてみれば異世界にも近い隔絶があるからこそ面白いと思えたのだろう。

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紀田順一郎

1935年横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業。商社勤務を経て、日本近代史と書誌学を中心とする研究活動に入る。2008年、『幻想と怪奇の時代』で第61回日本推理作家協会賞を受賞。同年には、神奈川文化賞も受賞した。また、06年から12年まで神奈川近代文学館館長を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時

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