戦後野球マンガ史 手塚治虫のいない風景 平凡社新書

米沢嘉博

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582851540
ISBN 10 : 4582851541
フォーマット
出版社
発行年月
2002年09月
日本
追加情報
:
18cm,230p

内容詳細

戦後すぐから現在まで、少年たちを魅了し続けてきた数々の野球マンガ。「バット君」「巨人の星」「ドカベン」「キャプテン」「タッチ」など、日本人が愛した名作がここに甦る。図版多数、年表を付した完全版。

【著者紹介】
米沢嘉博 : 1953年熊本県生まれ。マンガ評論家、コミックマーケット(コミケット)代表、日本マンガ学会理事。雑誌編集などを経て、マンガ評論を中心に大衆文化の研究、評論を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • へくとぱすかる さん

    なぜ野球マンガか、という疑問は第1章でかなり氷解した。マンガが子どものものであった時代から、大人のマンガまでを視野に入れる分析。野球マンガもマンガ全体の流れの中にあり、読者年齢の変化に並行していく様子が手に取れる。あらゆるパターンが出尽くしたとされている点はミステリのようだが、それでも野球マンガは不滅だ。というのが2002年。今もし著者が存命であったなら、補論を書いてくれただろうか。なつかしい野球マンガ。

  • ようはん さん

    戦後まもない1947年からこの本が刊行された2002年までの野球漫画の歴史。水島作品や巨人の星よりも前にヒットした野球漫画は殆ど知らなかった。巨人の星が連載開始したのは1966年でタッチが連載開始した1981年まで15年の間隔があるが、この間に水島漫画の最盛期があり、超人野球漫画のアストロ球団があったり軽妙な野球ギャグ漫画が出たりと特に変化が激しい。

  • Humbaba さん

    戦後から現在まで,内容はともかくとして野球を題材とした漫画はずっと存在し続けている.最初は理論などは全く関係なかったものが,発展するとすぐにそれだけでは飽きたらず,理論的背景をもホッするようになった,後から生まれる作品は,それまでの作品の影響を受けて,独自の色を出そうとしてきた.

  • おおきなかぶ さん

    岩鬼とサチ子って結婚したっけ?「ガッツ乱平」は野球マンガやった?

  • おーしつ さん

    野球マンガの歴史を詳細に追いつつ、その変遷をマンガの発展と野球自体の人気の盛衰を交えて語る。 こんな仕事が出来るのは米沢さんしかいなかったのに。 ただ60年代まではかなり細かい作品まで挙げてる(『ロボット長島』は引用図版だけで吹いた)のに対し、 70年代以降はかなり簡略化されている印象を受けた。 例えば、小学館の学年誌、コロコロ、学研の学習なんかに載ってた野球マンガ等は 大きい流れとは別に底辺を支える意味でマンガ・野球それぞれの入り口の意味合いがあったと思う。 「戦後スポーツマンガ史」も読んでみたかった

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人物・団体紹介

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米沢嘉博

1953〜2006。1953(昭和28)年熊本市生まれ。明治大学工学部入学を機に上京。漫画批評グループ「迷宮」の活動に参加しマンガ評論、大衆文化評論を開始。80年12月からコミックマーケット代表、2001年7月から日本マンガ学会理事をつとめる。2006年10月1日、病没。享年53

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