映像作家宮崎駿“視覚的文学”としてのアニメーション映画

米村みゆき

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784657230072
ISBN 10 : 4657230077
フォーマット
発行年月
2023年07月
日本
追加情報
:
272p;19

内容詳細

『ハウルの動く城』『魔女の宅急便』『崖の上のポニョ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』etc…。オリジナルを超えた、これらの名作はどのように生みだされたか。

目次 : はじめに “翻案”の魔術師・宮崎駿―“原作に準拠しつつ添加した脚色”/ 第1講 “視覚的叙述”と『ハウルの動く城』/ 第2講 “翻案”する宮崎駿―『魔女の宅急便』 その1/ 第3講 解釈と再創造―『魔女の宅急便』 その2/ 第4講 “原作に準拠しつつ添加した脚色”と実写映画版、北米版―『魔女の宅急便』 その3/ 第5講 宮崎駿版「人魚姫」―『崖の上のポニョ』と地政学 その1/ 第6講 非常時ライフラインの描出―『崖の上のポニョ』 その2/ 第7講 歩行への夢想と「災害ユートピア」の描出―『崖の上のポニョ』 その3/ 第8講 「原作」の種としてのロケーション・ハンティング―『天空の城ラピュタ』 その1/ 第9講 宮崎監督版『貝の火』―『天空の城ラピュタ』 その2/ 第10講 宮崎駿監督と“翻案”―『ハウルの動く城』における階段、荒地の魔女の「老い」/ 第11講 『ハウルの動く城』と戦争―『ハウルの動く城』 その2/ 第12講 『となりのトトロ』と結核、ナショナル・トラストの系譜―『風立ちぬ』『コクリコ坂から』/ 補講1 『千と千尋の神隠し』―柏葉幸子『霧のむこうのふしぎな町』を参照して/ 補講2 カレル・ゼマンと宮崎駿監督―ジュール・ヴェルヌを通じた想像力の共有

【著者紹介】
米村みゆき : 名古屋市生まれ。専修大学文学部日本文学文化学科教授。研究領域は日本近現代文学、アニメーション文化論。博士(文学)。名古屋大学大学院博士課程を経て日本学術振興会特別研究員PD、2009年より専修大学文学部に在職。ブリティッシュコロンビア大学アジア研究センター客員教授(2019年)。日本アニメーション学会副会長(2018年〜)、日本児童文学学会評議員(2022年〜)。著書『宮澤賢治を創った男たち』(2003年、青弓社)で、第28回日本児童文学学会奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 鯖 さん

    ぱやお様のジブリ映画の翻案の妙を論じる本。ポニョは人魚姫とおなじく「歩行への夢想」というのはなるほどな〜と。歩けないと死ぬ話でしたねあれ。みんな死んでた。トトロのおうちが宮沢賢治の妹のトシさんが結核で療養してた羅須地人協会を翻案してたのもなかなかきついね…。ジブリ映画では結核は環境ではなく体質遺伝説をとってて、サツキたちの父ちゃんや風立ちぬの二郎は移らない遺伝子をもってるからキスしまくってたっつうのはむごいな…。著者による君生きバードについての評伝も読みたい。

  • takao さん

    ふむ

  • ハナさん* さん

    2023年7月20日初版第1刷。市図。仕事で本書を基にした論文の校閲をするので、資料として借り、ついでに全部読んだ。著者は元々は文学研究(宮沢賢治が専門)畑の人。宮崎・高畑作品には賢治の影響が認められるところから、ジブリアニメの研究にも手をのばしたらしい(ジブリアニメの講義をするのは、大学側から提示された採用条件だったそうだ)。幼少期からアニメに親しんできたオタクではない。「大学での講義の再現」を目指した本のため、文体は講義口調であり「研究書であれば必要なエビデンスや注を多く割愛」(p.233)している。

  • risa n さん

    ★★★

  • 起死回生の一冊を求めて さん

    とてもおもしろく読めました。個人的にはもっと作品ごとに深い考察を読みたかったけれど、各人で興味を持ってもらう導入編としてはとても良い。村上春樹も宮崎駿も「無意識の底に行って」「深井戸を掘って」作品を産み出している、という記述には、なるほどと。無意識の底には個人のものではないものがある。だからこそ両人の作品とも、たくさんの人の心に触れるのかなぁ。

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人物・団体紹介

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米村みゆき

名古屋市生まれ。専修大学文学部日本文学文化学科教授。研究領域は日本近現代文学、アニメーション文化論。博士(文学)。名古屋大学大学院博士課程を経て日本学術振興会特別研究員PD、2009年より専修大学文学部に在職。ブリティッシュコロンビア大学アジア研究センター客員教授(2019年)。日本アニメーション学

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