優生学と人間社会 生命科学の世紀はどこへ向かうのか 講談社現代新書

米本昌平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061495111
ISBN 10 : 4061495119
フォーマット
出版社
発行年月
2000年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18cm,286p

内容詳細

優生学は過去のタブーか。ナチズム=優生学だったのか。福祉国家北欧や戦後日本の優生思想とは。遺伝子技術の時代を考えるための必読の書。

【著者紹介】
松原洋子 : 1958年生まれ。現在、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科助手。専攻は、生物学史、医学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ゆう。 さん

    差別の歴史は奥が深いです。差別思想の背景には支配層が差別を持ち込むことにより不満をそらせる役割があります。本著では、優性思想の歴史を読み解き、すべての人の命が尊重される社会を築くためには、私たち自身がどのように意識的にならなければならないのかを考えることができたように思います。戦争と優性思想の結びつきはよく言われていますが、福祉国家形成と優性思想の結びつきについても論じられており、それが権利向上の闘いのなかで克服されてきている事実は権利・人権に対して私たちが意識的にならなければならないのだと思いました。

  • aika さん

    旧優生保護法による強制不妊手術の訴訟問題にショックを受けました。ハンセン病や障害を抱えた人々が低価値とされ、つい20年ほど前まで尊厳を踏みにじられてきた事実。優生学=ナチズムではなく、ずっと前から福祉国家のモデルとされていたスウェーデンなどで、断種法が施行されていたこと。医療・科学技術が進歩し、出生前診断など、生命の選択が自己決定権の名のもとに当事者が置き去りにされていること。優生学の歴史を冷静に思考することで、今直面しようとしている現実に、自身がどう向き合うのか、考えることをはじめようと思いました。

  • tu-bo@散歩カメラ修行中 さん

    ある読友さんの感想を読んで挑戦しました。結論から言うと読んで良かったと思います。優生学・優生政策=ナチズムと言うイメージから、北欧、英米、フランスそして日本の優生学の歴史に関する考証を読んで「優生政策は、合理的な近代政策」であることや課題は沢山あることもそれなりに認識できたことがよかったです。ヒトゲノム計画、遺伝子治療、出生前診断による中絶の問題 感情的にならずに議論をすべきなんでしょうね。本書のリーダー格の米本さんの箴言「地獄への道は、善意で敷き詰められている」 印象に残りました。

  • とくけんちょ さん

    優生学、勝手にナチスとイコールにするなって話。昔と今では背景が違う、戦争に行くのは国家に役にたつ人間。そこで問題になるのが人口増加と福祉や医療の充実による逆淘汰。つまり、本来なら生き残れない遺伝子がより増加する。これを阻止することが、不幸な子供が生まれない施策。これって本当に間違いと断罪できる?少なくとも私は間違いとは言い切れない。競争は綺麗事じゃない

  • ユーカ さん

    2年前の相模原事件について、当初から社会学の方向から書かれたものを読んでいたが、そこで「優生思想」というものに初めて真正面から向かい合うことになった。この本では科学史や医療社会学などの方向から、「優生」という考え方が世界各地でどのように生まれ、育ち、議論されてきたかについて知ることができる。広く一般向けに、俯瞰し、客観的に書かれている良書。心の面について知りたい人が読むと、ちょっと的外れのように感じるかもしれないが、最後まで読むと理論立って心のほうに繋がり、自分で考えることが出来るようになると思う。

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