仮想儀礼 下

篠田節子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103133629
ISBN 10 : 4103133627
フォーマット
出版社
発行年月
2008年12月
日本
追加情報
:
20cm,445p

内容詳細

スキャンダルの末、教団は財産を失う。居場所を失ったものたちが集う集団は、次第に狂気に蝕まれてゆく。さまよえる現代の方舟はどこへいくのか…。真の救済の在り処を問う、現代の黙示録的長編サスペンス。〈受賞情報〉柴田錬三郎賞(第22回)

【著者紹介】
篠田節子 : 東京都生まれ、東京学芸大学卒。1990年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞。97年『ゴサインタン―神の座―』で山本周五郎賞を、『女たちのジハード』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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金に困った二人の男が、最後の望みとしてイ...

投稿日:2010/01/21 (木)

金に困った二人の男が、最後の望みとしてインターネット上で開いた宗教。 ここを舞台に、様々な悩みを抱えた人間が出入りするようになり、運営(主に資金面)の難しさ、宗教としての維持・展開の難しさ、そしてやがてはカルトとして周辺の住民や家族に見られていく・・・。 「宗教」の恐ろしさもさることながら、金儲けだけを考えて作られた宗教団体が、どのように繁栄し崩落していくか、現代の若者たちの心の闇、若者たちを受け入れられない中高年、金儲や安定を宗教に求める経営者などなど様々な「人間」の光と闇を映し出している作品だと思います。 正直、宗教を題材にした作品は避けてきましたが、この作品はなぜか触手が伸びました。迫力ある文章とスピード感のある展開でグイグイ引き込まれる作品です。

メタリック さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 財布にジャック さん

    上巻ではとんとん拍子に教団が大きくなる様が描かれていたにも関わらず重苦しい印象を受けたのは、下巻のこの展開が予想されて、嫌な予感がしていたからだったんですね。主役の二人がどこにでもいそうな普通の男性で、悪意が感じられないのがせめてもの救いですが、それ以外の信者の女性達の狂気には、参りました。しかし、上下巻で更にこの厚みなのに、飽きることなく最後まで読ませてくださった篠田さんは本当に素晴らしい作家さんだと思いました。

  • オカメルナ さん

    これは「凄い!」としか言いようがない。上巻読了後に想像していたストーリーでは全くなかった。確かに大きくなった組織としては崩壊したけれど、宗教は団体の大きさなんて関係ないんだね。清泉真法会にどんどん傾倒してゆき狂気さえもはらむ信者の様が本当に怖い。ホラーでもオカルトでもないのに、人間はこんな風になり得てしまうかもしれない恐怖が、これでもかこれでもかと文面に現れる。結末も見事で篠田さんの力を見せつけられた。展開が気になりすぎて一気読み。でも、ものすごく疲れた。しばらく宗教がらみはご遠慮しますという気分。

  • けい さん

    正彦と矢口の二人で立ち上げた「聖泉真法会」が辿る転落劇が描かれる下巻。世間から批判を浴び、どんどん内へ向かって行く、熱心で帰って行く場所がない女性信者達。教祖としてどうにか彼女たちにブレーキをかけようとする正彦であったが・・・。破滅へ向かって行く狂気が篠田さんのスピード感ある文章で描かれ、ページをめくる手が止まらない。読み終えてやっと一息。上下巻で900ページを越える大作でしたが、本当に面白かった。おすすめ頂いた、読友さんに感謝です。

  • harass さん

    教団は世間的な大ダメージを受け信者が離れていく。税務署が動き、莫大な追徴金を求められ、活動資金は底をついてしまう。下巻の始めでこの展開かと驚きつつ読んでいく。ここから作者が一番書きたかったことかと納得。ごく少数になった信者たちは先鋭化し、教祖の主人公たちは困惑し、彼女らの暴走に巻き込まれる。偽物の教祖は、本物の信者を生み出したことに、恐怖を覚える。絶望的な逃避行の末は…… 根源的な宗教というのは、必ず世間と敵対してしまうとなにかの本で読んだのを思い出した。途中ダレるところもあるがお勧め。

  • RIN さん

    上巻末では、ステロタイプな新興宗教モノへシフトしそうな気配があったものの、そこはさすがの篠田節子氏。こんな展開になるとは茫然…。彼女たちにとって、すがりつくのは宗教でなくともよかったのかもしれないが、宗教の恐ろしさは一見大義があるような思想が自己正当化を加速させるところと、信仰が深まれば深まるほど抜け出す理由を見つけにくくなるところだろう。最近はあまりニュースに取り上げられなくなったが、過去にクローズアップされた宗教の中にもこんな内実のものもあったかも。マスコミもコメンテータも学者も一度読んでみてほしい。

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人物・団体紹介

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篠田節子

1955年東京都生まれ。’90年「絹の変容」で小説すばる新人賞受賞。’97年『ゴサインタン』で山本周五郎賞受賞、同年『女たちのジハード』で直木賞受賞。2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、’15年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、’19年『鏡の背面』で吉川英治文学賞受賞。また、’20年には紫綬褒

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