突然の明日 有栖川有栖選 必読!Selection 3 徳間文庫

笹沢左保

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198947163
ISBN 10 : 4198947163
フォーマット
出版社
発行年月
2022年02月
日本
追加情報
:
347p;15

内容詳細

白昼、銀座の交差点で女が消えた!―元恋人の奇妙な人間消失を語った翌日、食品衛生監視員の兄はマンションの屋上から転落死した。同じ建物内では調査中の人物が毒殺されており、兄に疑惑が。職を辞した父と共に毒殺事件の調査に乗りだす娘の行く手には“消えた女”の影が。切れ味鋭いサスペンスに家族再生の人間ドラマを融合させた、ヒューマニズム溢れる佳作。

【著者紹介】
笹沢左保 : 1930年生まれ。1960年、初長篇『招かれざる客』が第5回江戸川乱歩賞候補次席となり、本格的な小説家デビュー。1961年『人喰い』で第14回日本探偵作家クラブ賞を受賞。2002年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • だるま さん

    笹沢氏の著作の中から、あまり知られていない本格ミステリを有栖川さんが厳選して紹介していくシリーズの第3弾。今作はある平凡な家族に起こった悲劇。長男が人を殺して自殺したと結論付けられた事件を、長男の無実を信じる父と妹が真実を求めて遁走する物語。サスペンスと謳ってあるが、あまりそういう感じはしなかった。長男が死ぬ前日に、交差点で知り合いの女性が目の前から突然消えたと家族に話した事から、その女性が事件に関わりがあると父娘が推測していくのだが、その消失の謎の解明が呆気なくてガッカリ。何か、全体的にイマイチだなあ。

  • コチ吉 さん

    人間消失の謎には一応合理的な解決が示されているが、ちょっと苦しいような気もする。アリバイ崩しとしても特筆するものもない。有栖川さんの特選とのことだが、余程この作家に思い入れがあるのだろう。

  • やまだん さん

    白昼、銀座の交差点で女が消える。この体験をした小山田晴光という男が、マンションの屋上から転落死する。晴光は食品衛生監視員であり、調査していた人物が、飛び降りたマンション内で殺害されていた。。晴光が犯人でないと信じる妹は、晴光の先輩でもあり、古くからの知人でもある瀬田という男と一緒に、晴光が目撃した久米緋紗江という女性のアリバイの調査のため、九州に向かう。晴光の家族の様子がたっぷりと描かれてるなど、本格ミステリ的要素は薄く、有栖川有栖が絶賛するほどの面白さまでは感じられなかった。そこそこのデキ(60点)

  • しゅー さん

    ★★「木枯し紋次郎」で有名な著者を、私は宮本武蔵の連作短編で知った。ミステリ作家として高名とも知ってはいたが、多作ゆえ何から読んで良いのか分からない。そこに徳間文庫のこの企画が始まったので助かる。謎の死をとげた長男が殺人事件の加害者と疑われてしまった家族。父と妹は、それぞれに事件の謎を追う。「人間消失」の謎が“掴み”だが、大技が決まるというよりもすべての伏線がつながる気持ちよさと家族のドラマが読みどころだ。今となっては昭和の風俗と価値観が「異世界モノ」レベルで違和感あるのだが、父親の人物像が魅力的だった。

  • まぶぜたろう さん

    「招かれざる客」が素晴らしく、笹沢佐保あなどれず、と読んだのだが、これはちょっと期待がはずれた。冒頭の魅力的な謎もなんだかなぁで終わるし、アリバイトリックにも無理がある。何より動機がしょぼい。こんなことで2人も殺すかぁ?と。メインの謎解きよりも、主人公たちが行動に至るきっかけなどの些細な謎の設定が流石に上手いのだが、時すでに遅し。■「突然の」不幸はただの後付けのようだし、主人公を巡る色恋沙汰も煽情的で俗っぽく、後味が悪い。これはいわゆる「リーグの違う」ミステリー、というのは言い過ぎか。(○○○●)

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人物・団体紹介

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笹沢左保

1930年、東京都生まれ。郵政省東京地方簡易保険局勤務を経て、1960年、江戸川乱歩賞次席となった『招かれざる客』でデビュー。翌年、『人喰い』で日本探偵作家クラブ賞を受賞。1972年に始まったテレビドラマ『木枯し紋次郎』シリーズが一世を風靡する。晩年は佐賀に移り住み、執筆活動を続けながら、九州さが大

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