泡の女 有栖川有栖選必読!Selection 12 徳間文庫

笹沢左保

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198948801
ISBN 10 : 4198948801
フォーマット
出版社
発行年月
2023年08月
日本
追加情報
:
274p;15

内容詳細

幸福は泡のように消え去る。夏子は絶望感に包まれていた。伊豆へ静養旅行に向かった筈の父が、茨城県大洗海岸で縊死。夫が容疑者に。勾留期限はクリスマス・イブの午前零時。残されたのは僅か三日。夫の無実を証明すべく奔走する夏子の前に、父の黒い過去が次々浮かび上がる。裏切りと愛に引き裂かれた女が聖夜に見たものは?アイリッシュ『幻の女』に挑むタイムリミットサスペンス。

【著者紹介】
笹沢左保 : 1930年生まれ。1960年、初長篇『招かれざる客』が第5回江戸川乱歩賞候補次席となり、本格的な小説家デビュー。1961年『人喰い』で第14回日本探偵作家クラブ賞を受賞。2002年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • だるま さん

    笹沢作品の有栖川有栖セレクション第12弾。夏子の父が「旅行に行く」と言って出掛け、縊死状態で発見される。自殺とも他殺とも取れる状況だったが、夏子の夫がデタラメなアリバイを主張したり、旅行先の父と連絡を取っていたりと怪しい行動が明らかになり、重要参考人として拘束されてしまう。勾留期限は3日。夏子は夫を信じ、別の犯人がいると思いつつ、犯人を探す時間が無いので父に自殺する動機がある事を証明して、夫を助けようとする。タイムリミット物の『幻の女』と比較されているが、全く別物で出来も数段劣る。ツッコミ所だらけだった。

  • しゅー さん

    ★★★なんだかんだで読み続けているこの企画。『幻の女』ならぬ『泡の女』で物語も相似形。殺人容疑で勾留中の夫のために、妻が奔走するタイムリミット・サスペンス。当然ながら途中で本家から離れて一ヒネリ。それにしても時代背景の古さは相変わらずで、隣家に電話(もちろん固定電話ネ)を借りに行くとか、夫が平日にキャバレーで飲んだくれて朝帰りなのに妻が平然としているとか、ちょっとした異世界物。今となってはミステリとしての結末が予想の範囲内ではあるがスマートに着地。小説のテーマとミステリの構造が密接にリンクしていてお見事!

  • kenitirokikuti さん

    夏バテもあって流し読みとなった▲この「笹沢佐保サスペンス100連発」シリーズは名作コレクションとかではなく、字句通りに受け取るべきだろう▲本作は1961年刊行。松本清張『ゼロの焦点』映画版公開の年だ。そして、もちろんタイトルはアイリッシュ『幻の女(ファントム・レディ)』のもじり。でも、『ゼロ』も『幻』も、細かい内容は忘れちまったな…。

  • ゆきゆき さん

    『他殺岬』が息子のために自殺を他殺と証明しようとする話ならば、こちらは容疑をかけられた夫のために他殺を自殺と証明しようとする女の話。真相の意外性はそこまでではないが、作者による完全犯罪のアプローチのひとつの回答なのかな、と思う。本格ものというより、夫の無実を信じる妻のタイムリミットサスペンスとして一気に読んでしまうのが良し。

  • コマンドー者 さん

    笹沢氏の復刻シリーズの一編で、60年代の初期に発表された作品。笹沢版の幻の女という感じだが、推理小説としてはあまりに偶然の機会に頼っており、これは笹沢氏の作品としてはイマイチの出来ではないだろうか。 皮肉な幕切れは氏らしいが。

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笹沢左保

1930年、東京都生まれ。郵政省東京地方簡易保険局勤務を経て、1960年、江戸川乱歩賞次席となった『招かれざる客』でデビュー。翌年、『人喰い』で日本探偵作家クラブ賞を受賞。1972年に始まったテレビドラマ『木枯し紋次郎』シリーズが一世を風靡する。晩年は佐賀に移り住み、執筆活動を続けながら、九州さが大

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