暗い傾斜 有栖川有栖選 必読!Selection 7 徳間文庫

笹沢左保

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198947859
ISBN 10 : 4198947856
フォーマット
出版社
発行年月
2022年10月
日本
追加情報
:
365p;15

内容詳細

経営危機の大平製作所女社長・汐見ユカにかかる二つの殺人容疑。起死回生の新製品を完成できなかった発明家と大株主―社にとって不都合な二人の死。しかし、東京―四国でほぼ同日同時刻の殺害は不可能のはず。彼女の潔白を信じてアリバイ証明に挑む男と殺害された株主の娘、相反する立場のコンビが見たのは、奈落の底につながる暗い傾斜の光景だった。

【著者紹介】
笹沢左保 : 1930年生まれ。1960年、初長篇『招かれざる客』が第5回江戸川乱歩賞候補次席となり、本格的な小説家デビュー。1961年『人喰い』で第14回日本探偵作家クラブ賞を受賞。テレビドラマ化されて大ヒットした『木枯し紋次郎』シリーズの原作者として知られ、推理小説、サスペンス小説、時代小説、恋愛論などのエッセイ他、歴史書等も含む、380冊近くもの著書がある。2002年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • geshi さん

    有栖川有栖さんの推しに期待したが、何でこれを復刊させようと思った?というレベル。社会派ミステリーの時代に社会派の筋立ての中で本格推理のようなトリックを組み込んだ作品という以上の価値は無い。事件に至るまでの窮状の積み重ね描写や逮捕に至るまでは読ませるけれどウエイトが重すぎる。男女の認識や社会観が異なる現代からすると意外性のない最初に思いつくトリックだし、それを虎の子のように押し出されても…。登場人物にとっても読者にとってもスッキリとしない暗い終わり方でモヤモヤ。

  • だるま さん

    数多くある笹沢作品の中から有栖川さんがセレクトした傑作選の第7弾。この作品は特に偏愛しているらしく、有栖川さんのエッセイや対談で何度か話題にされていた。東京と高知でほぼ同時刻に発生した死。2人を亡き者にしたいと思っていた容疑者の女性は、高知にいた事は認めたが、自分は殺されかけた方だと主張し、東京にはその時間に行ける筈が無いから無罪だと言う。このアリバイ崩しがメインの謎になる。探偵役が理詰めで考える所が、有栖川さんの気に入った点なのかな? 確かに面白かったけど、闇のある人物ばかりいて気が滅入った。佳作です。

  • やまだん さん

    太平製作所の女社長、汐見ユカは、個人で2000万円を借り、故人となった友人の夫、三津田という個人発明家に出資する。発明が成功する、その噂から騒動となるが、三津田は失踪。2000万円を貸し付けた矢島という大株主から、ユカは、結婚を迫られ、会社が乗っ取られる危機が迫り窮地に陥る。そして、高知で三津田が、東京で矢島が、同日に死ぬ。アリバイトリックを有栖川有栖が絶賛しているが、個人的にはそこまでとは思わなかった。最後まで熱中して読めたが意外性はそれほどでもない。読む前の期待値が高すぎたからか…(55点)。

  • しゅー さん

    ★★「シリーズ編者偏愛NO1作品登場」どうやらアリバイトリックの特異性が有栖氏に響いたようだ。このシリーズで読み慣れてきたものの、この時代の推理小説(本作の場合はムード小説?)は読みながら違和感をぬぐえない。特に男女関係に関しては決定的に時代が違ってしまっている印象だ。なので、どの登場人物にも感情移入できないまま、ミステリとしての趣向のみに興味を持つ読み方になってしまう。本書のトリックは、ある種シンプルな構造で意表をつかれたのは事実だ。一方で主人公の素人探偵はともかく、警察を騙しおおせるものなのかは疑問。

  • xuehuabing さん

    ミステリーとしてはイマイチ。こんな杜撰なトリック、よく実行しようという気になったなあ。

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人物・団体紹介

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笹沢左保

1930年、東京都生まれ。郵政省東京地方簡易保険局勤務を経て、1960年、江戸川乱歩賞次席となった『招かれざる客』でデビュー。翌年、『人喰い』で日本探偵作家クラブ賞を受賞。1972年に始まったテレビドラマ『木枯し紋次郎』シリーズが一世を風靡する。晩年は佐賀に移り住み、執筆活動を続けながら、九州さが大

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