基本情報
内容詳細
「やるだけのことをやったまでよ」―“お助け同心”の異名を持つ八丁堀同心・尾形左門次が、役目を果たし終えた時、必ず口にする決め台詞であった。罪を犯した者の相談に乗ってやり、いい知恵を授けてくれる。また直心影流の剣の達人であり、世間で評判の人気同心であった。ある日、見回りをする左門次に、醤油酢問屋の主人が泣きついてきた。近くで少女の死骸が見つかった事件に、どうやら奉公人が関与しているという。このままだと斬首は免れない。だが話を聞く限り、死罪は厳しすぎると思われた。再吟味上申のため、執念の捜索を続ける左門次。名推理は冴えるのか…。そして、荒っぽい剣が思いもよらぬ真実を裁く!異彩を放つ無頼派作家、笹沢左保が描く傑作時代小説。
【著者紹介】
笹沢左保 : 1930年、東京都生まれ。郵政省東京地方簡易保険局勤務を経て、1960年、江戸川乱歩賞次席となった『招かれざる客』でデビュー。翌年、『人喰い』で日本探偵作家クラブ賞を受賞。1972年に始まったテレビドラマ『木枯らし紋次郎』シリーズが一世を風靡する。晩年は佐賀に移り住み、執筆活動を続けながら、九州さが大衆文学賞(笹沢左保賞)の創設・運営にも尽力。時代、推理、サスペンス小説、エッセイなど、生涯で三八〇冊の著作を残し、2002年、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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人物・団体紹介
笹沢左保
1930年、東京都生まれ。郵政省東京地方簡易保険局勤務を経て、1960年、江戸川乱歩賞次席となった『招かれざる客』でデビュー。翌年、『人喰い』で日本探偵作家クラブ賞を受賞。1972年に始まったテレビドラマ『木枯し紋次郎』シリーズが一世を風靡する。晩年は佐賀に移り住み、執筆活動を続けながら、九州さが大
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