花は咲けども噺せども 神様がくれた高座 PHP文芸文庫

立川談慶

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569901244
ISBN 10 : 4569901247
フォーマット
出版社
発行年月
2021年05月
日本
追加情報
:
341p;15

内容詳細

泣かず飛ばずの落語家山水亭錦之助の周囲で起こる騒動を、立川流の真打ちを務める著者が自らの経験をもとに描く笑いと涙の人情物語。

【著者紹介】
立川談慶 : 1965年、長野県上田市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。ワコールに入社。3年間のサラリーマン生活を経て、91年、立川談志の十八番目の弟子として入門。前座名は「立川ワコール」。通常4〜5年とされる前座修業を9年半経験するという、異例の長い期間を経て、2000年、二つ目昇進を機に立川談志に「立川談慶」と命名される。05年、真打に昇進(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Nazolove さん

    ながーいこと師匠の本を読んできたせいか、あ、ここ言ってたわーとかここ経験であったわーなんて改めて懐かしくなった作品であった。 思えばちょっと短気なとこもある自分がのほほんと生きれるようになってるのも師匠の落語理論によってのほほんとなれてるんじゃないかなーねんて思うところもあった。 さらにまた新しい師匠のありがたい言葉も書いてある(自分が勝手に思ってるだけかもしれないけど)ので落語ファンの皆さんも談慶師匠のファンの入り口に入るにはこの小説からでもいいんじゃないかな、なんて思った。 

  • 紗世 さん

    落語家さんが書く落語家の話。あくまでも小説ですが、リアルに書かれていて面白かったです。

  • ぽけっとももんが さん

    おそらく落語家である著者の自伝的な小説なのだろう。どうやら落語家という仕事は食いっぱぐれがないらしい。お笑い界の公務員みたいなものだと作中にでてくる。確かにこの田舎でもイベントがあるし司会なんかもうまそうだ。とはいえなかなか食べていくためには苛烈な環境での仕事もあるようで。ただその辛い思いやその中で出会った人たちとの付き合いから得たものが中学校での落語会で実を結ぶラストはとてもよかった。一番最後の手紙のエピソードは蛇足だったかなー。あー落語聞きに行きたいなー。コロナ禍でちょっと我慢してます。

  • Iwata Kentaro さん

    献本御礼。老眼で文庫本がつらくなっていたけど老眼鏡買ったのでハードル下がった。あと、ここしばらく現代の小説読めてなかったけど、ようやく読めた。落語好きはもちろん、生き方が下手な人への応援歌で随分励まされました。まさに落語は「業の肯定」です。ちなみに医療も「人間の業の肯定」だと個人的には思ってます。

  • やまねっと さん

    図書館本。感想としては普通の小説といったところか。さすが落語家が書いた本だけあって、登場人物の心の動きなどはリアルでそんな考え方するだなって得心した。 でも、二つ目という中途半端な位置でやはり真打昇進近いところの話の方が盛り上がったと思うが、どうだろうか。前座7年かかったとあるけど、その長さに共感は抱けなかった。 続きもので続編が出るなら読んでみたい気もするが、この本もあまり売れそうにないから続編は無いかな。 ラストの手紙もあざとい。でも談慶の人の良さも出ていると思いました。

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