マリア・テレジアとヨーゼフ2世 ハプスブルク、栄光の立役者 世界史リブレット人

稲野強

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784634350564
ISBN 10 : 4634350564
フォーマット
出版社
発行年月
2014年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
稲野強 ,  
追加情報
:
104p;21

内容詳細

ハプスブルク家のマリア・テレジアとヨーゼフ2世の母子君主は、啓蒙思想一色の18世紀のどのようにしてヨーロッパ屈指の伝統と権威をもつ王朝と国家を守ったのだろうか。そして彼らは目的をはたすために、どのように改革と外交を推進したのだろうか。また、そうした政策に母と子の価値観の相違はどのように投影されたのだろうか。それらの解明をとおして18世紀における中・東欧地域の複雑な様相とその時代状況を浮き彫りにする。

目次 : 母子君主二代/ 1 君主国継承者、マリア・テレジア/ 2 マリア・テレジアの統治時代/ 3 母と子の「共同統治」時代/ 4 ヨーゼフ二世の単独統治時代/ 5 君主国の政治的混乱と文化的活性化

【著者紹介】
稲野強 : 1943年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。専攻、中・東欧近代史、日墺文化交流史。現在、群馬県立女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • S.Mori さん

    歴史書ですが、小説のように楽しめました。マリア・テレジアとヨーゼフ2世の統治の仕方が対照的なことが面白いです。マリア・テレジアは母性的で国民の生活に隅々まで気を配る人物でした。ヨーゼフ2世は進取の気風に富み、当時残っていた封建的な社会制度の改革に力を入れます。例えば出版検閲制度の緩和など。もちろん二人の統治には問題もあったのですが、民主的な現代社会の基礎の部分を作り上げたことは否定できません。二人にくらべると現代の政治家は視野狭窄気味で国民のことより、自分の利権を守ることにのめりこんでいる気がします。

  • MUNEKAZ さん

    母は保守的かつ漸進的な現実的主義者、息子は革新的かつ急進的な理想主義者と対照的に評価されることの多い二人。ただどちらもハプスブルク君主国の栄光を第一に考える「上からの」啓蒙君主であり、その協働により君主国はヨーロッパの強国として今しばらく生き残れたというところかな。ただ母子が蒔いた自由主義の種は、のちの帝国解体の要因となるものであり、絶頂期であるとともに崩壊の根本を胚胎するものであった。母の帝国の一体化を図った宥和策と、息子の中央集権を目指した強硬策のコンボで、各邦の反発と独立への思いは育てられたのだ。

  • にゃんにゃんこ さん

    ヨーロッパで絶大な力があったオーストリアハプスブルク家を何とか立て直そうするが、周辺国に名だたる君主がひしめき、思うように行かず苦労するマリアテレジアとヨーゼフ二世親子二代の歴史。世界史を勉強したい人にはお勧め。 面白さ40

  • うえ さん

    王女として普通の教育しか受けなかったが、抜群の統治能力を示したマリア・テレジア。その息子で当時最先端の啓蒙思想や法学、哲学を学んだにも関わらず「外交手段の乏しさが浮き彫りにされた」ヨーゼフ二世。マリア・テレジアは自分にはわからなくても改革専門のブレインを集め、宰相カウニッツ、経済学者ゾンネンフェルスとユスティ、法学者マルティーニ、侍医兼図書館長兼政治顧問スヴィーテンなど優秀な人材を使うことができた。平等主義的なヨーゼフは古い伝統否定、不正監視、祭日の縮小を行うが、楽しみや敬神を奪われた民衆の不興を買った

  • 中島直人 さん

    ビジュアルが豊富で読みやすい。

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