種村季弘傑作撰 1 世界知の迷宮

種村季弘

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784336056696
ISBN 10 : 4336056692
フォーマット
出版社
発行年月
2013年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
277p;20

内容詳細

怪物、吸血鬼、少女幻想、詐欺師、錬金術、人形、マニエリスム―怪人タネラムネラの膨大多彩な著作の中から、傑作本格評論38編を2巻に精選した“タネムラ・ワールド・アトラス”。種村季弘の教え子であった諏訪哲史が、入魂の編纂解説。多面体文学者の無限迷宮を一望に!!

目次 : 催眠術師とあやつり人形―『怪人マブゼの挑戦』と怪奇映画の系譜/ マニエリスムの発見―G.R.ホッケ『迷宮としての世界』をめぐって/ マニエリスム文学の復権―C.R.ホッケ『文学におけるマニエリスム』をめぐって/ 肉体について―性的消費と畸形の肉体/ 恐怖と快楽の逆宇宙/ グロッソラリー・狂人詩・共感覚/ K.ケレーニイと迷宮の構想/ 逆戻りする地球―トマス・ヘフナー/ 地球空洞説/ 続・地球空洞説〔ほか〕

【著者紹介】
諏訪哲史 : 1969年生まれ。作家。「アサッテの人」で第137回芥川賞と第50回群像新人文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    種村季弘の膨大な仕事の中から、代表的なものを選んで収めた一冊。内容も独逸怪奇映画からマニエリスム、吸血鬼に錬金術、悪魔から鶴屋南北、鏡花と非常に幅広い。これから種村季弘の世界に触れる人のために選んだとあるが、彼の世界のエッセンスを凝縮したような内容で既読の人も十分以上に楽しめる内容となっている。読みながら今まで漠然とだったマニエリスムの観念に形を与えられ、悪魔と異教の関係に舌を巻き、吸血鬼のエロティシズムに唸らされる。この人の筆にかかるともともと魅力的な題材が、さらに輝きを放つのが不思議である。

  • 燃えつきた棒 さん

    ドイツ文学者である著書の広汎な仕事の中から、愛弟子の諏訪哲史が厳選したタネムラ・ワールドの迷宮地図。 お気に入りの諏訪が師と仰ぐ人の文章を読んでみたかった。 正直言って、僕には難しくてピンと来ないものも多かった。 また、「吸血鬼のエロティシズム」のように、あまりにグロテスクでついて行けないものもあった。 だが、いくつかの文章が心をヒットした。 僕には、それで充分だった。

  • ばんだねいっぺい さん

    博学すぎて目が回る文章に夢中になる。

  • eirianda さん

    今ではエンターテインメントとして形骸化された、オカルトやホラー、ファンタジーのネタが、種村氏の手にかかると人間の深淵の奥深くにまで引き摺り込まれる。あまりにもためになるのでページの上をドッグイヤーしていたら、殆どのページを折りまくり相当分厚くなってしまった。近々Uにも手を出したいが、きっと今後も本書は何度も読み返すことだろう。

  • ハルト さん

    読了:◎

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人物・団体紹介

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種村季弘

1933年東京都生まれ。57年、東京大学独文科卒。出版社勤務の後、東京都立大学助教授、國學院大學教授など。作家、独文学者、評論家。文学、美術、博物誌、地誌旅行、書誌など、アカデミズムの枠を超越した知的宇宙を構築する。その一方、洒脱で諧謔味に富んだ漫遊記、旅行記、温泉記を得意とする。2004年逝去(本

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