実証史学への道 一歴史家の回想

秦郁彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784120050992
ISBN 10 : 4120050998
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
308p;20

内容詳細

当事者へのヒアリングや一次資料を駆使して、昭和史の隠された部分を解明してきた著者が、みずからの歴史家人生を振り返る。ヒアリングノート「旧陸海軍指導者たちの証明」を収録。

目次 : 1 実証史学への道(きっかけは東京裁判/ 大本営発表に疑問を抱く/ 戦前期日本の「本音と建前」 ほか)/ 2 歴史の観察と解釈にむけた知恵(歴史の効用/ 歴史より歴史家を見て/ もっとも危険な職業? ほか)/ 3 旧陸海軍指導者たちの証言(花谷正/ 神田正種/ 田中隆吉 ほか)

【著者紹介】
秦郁彦 : 1932年(昭和7年)、山口県生まれ。現代史家(日本近現代史・軍事史)。法学博士(東京大学)。1956年、東京大学法学部卒業。同年大蔵省入省後、ハーバード大学、コロンビア大学留学、防衛庁防衛局、大蔵省財政史室長などを経て1976年に辞職。その後、プリンストン大学客員教授、拓殖大学教授、千葉大学教授、日本大学教授を歴任。1993年に第41回菊池寛賞、2014年に『明と暗のノモンハン戦史』(PHP研究所)で第68回毎日出版文化賞、2014年に第30回正論大賞を受賞

笹森春樹 : 1962年(昭和37年)、岩手県生まれ。84年、読売新聞社入社。富山支局、政治部、解説部、調査研究本部、北海道支社等を経て2015年から東京本社編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 禿童子 さん

    歴史家の生涯を300ページで語り下ろした本書は昭和史好きには面白すぎて一気読みしてしまった。小6であやうく原爆を免れた鉄道技師の息子が東大に進学。法学部進級の前に1年休学して巣鴨プリズンに収監された陸海軍の軍人を尋ねてヒアリングをする。巻末の聞き取りノートは歴史家・秦郁彦の原点。陰謀に埋め尽くされた田中隆吉の行状(上海事変のきっかけを作るために修行中の日本人僧侶を殺させる!)、クーデター好きの橋本欣五郎は学生の秦さんに「おう、君も革命をやらんか」とけしかける。柳条湖事件の全貌解明は秦さんの功績の一つ。

  • nnpusnsn1945 さん

    秦氏の歴史探求の姿勢はすごい。一部賛成しかねる箇所(慰安婦否定や『正論』への寄稿)はあるが、事実関係にしっかりと裏をとっている。田母神俊雄の論文に真珠湾以前に米軍が日本を攻撃したとある時点で怪しい。学生時代に戦犯の取材ができたり、情報公開で個人情報が厳しくなる前に事典を作れたのはその時代に生まれた運なのかもしれない。戦跡を訪れた感想も面白い。ガダルカナル島は、果物も野菜もなく、小川に魚もない。補給をしっかりとしなければ大惨事になるのに、軍上層部はなぜきちんと調べなかったのだろうか。

  • CTC さん

    7月の中公新刊。秦さんの歴史家としての歩みを語る第1章は、読売の17年3月から4月の連載(口述筆記、31回×2時間分)。第2章の歴史に向き合う姿勢についてのエッセイは書き下ろし。これに「旧陸海軍指導者たちの証言」なる34名の将・佐官(例外として菅波三郎は尉官、大橋忠一は文官)を取材したノート要約を収録。 秦さんは中1で迎えた終戦時、大本営発表と米軍発表を比較することから、近代史に入って行ったそう。東大時代には休学してA級戦犯らにヒアリングして廻り、大蔵省入省から退官まで20年(知らなかった!)公私で研究。

  • わび さん

    『歴史と私』からの流れで卒読。秦氏は伊藤隆氏と同世代で、実証的立場から戦後史学と闘ってきた点もよく似ているものの、歴史家として「宮大工」を自称する矜恃と禁欲さが非常に印象に残る。少年時代から老大家となった現在まで、語られるエピソードからは氏が根っからの厳格な実証主義者だということがよく分かるが、あらゆるイデオロギー的なコミットメントを避けて実証的姿勢を貫くこと自体にもまあ政治的意図は不可避的に内在する……とわざわざ指摘するのはやや野暮か。

  • 讃壽鐵朗 さん

    特に、731部隊と従軍慰安婦の経緯が興味を惹いた

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秦郁彦

1932年(昭和7年)山口県生まれ。現代史家(日本近現代史・軍事史)。1956年東京大学法学部卒業。同年大蔵省入省後、ハーバード大学、コロンビア大学留学、防衛研修所教官、大蔵省財政史室室長、プリンストン大学客員教授、拓殖大学教授、千葉大学教授、日本大学教授を歴任。法学博士。1993年度の菊池寛賞を受

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