パブリック・スクールと日本の名門校 なぜ彼らはトップであり続けるのか 平凡社新書

秦由美子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582858693
ISBN 10 : 4582858694
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;18

内容詳細

多くの国際的リーダーを輩出する英国の名門校パブリック・スクール(PS)。一方、日本でPSに匹敵する教育を行うのが名門私立中高一貫校だ。本書では、PS四校(イートン、ラグビー、ハロウ、マーチャント・テイラーズ)と日本の四校(灘、麻布、ラ・サール、甲陽学院)を比較。各校の人間教育の特徴とともに、イギリスと日本の共通点、相違点、そして日本の学校がPSから学ぶべき点が見えてきた。激動の二一世紀を生き抜く本物の人格と教養を身につける教育とは。

目次 : 第1章 なぜパブリック・スクールは世界の親を魅了するのか/ 第2章 存在感を増す日本の私立中高一貫校/ 第3章 知の体系化―イートン校と灘校/ 第4章 権威に屈しない人間―ラグビー校と麻布/ 第5章 ファミリー・スピリット―ハロウ校とラ・サール/ 終章 イギリスと日本の名門校から学ぶべきこと

【著者紹介】
秦由美子 : 教育学者。大阪市生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒。アメリカ大使館に勤務後、オックスフォード大学で修士号、東京大学で博士号(教育学)を取得。専門はイギリスと日本の比較研究。大阪大学准教授などを経て、広島大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さきん さん

    イギリスのパブリックスクールと日本の名門中高一貫校との比較。

  • Isamash さん

    お茶の水大卒、オックスフォード大修士、東大博士の秦由美子広島大教授の2018年発行の著作。英国パブリックスクールのザ・ナインから取材。ガード固かったが留学時の友人・知人の助けも借りて何とか訪問。特にイートン校、ラグビー校、ハロウ校を取材し日本の灘校、麻布、ラサールと比較。個の自立で成長促す点などは共通も、寮で才能発掘し育てるリーダーシップ形成、厚みの有る教養教育、ノブリス・オブリージュ(高貴な身分は義務を伴う)では違いあるとのこと。リーダー育成とエリート育成の違いが有ると言う。成る程、学ぶこと多々ありか。

  • ふぇるけん さん

    なかなか面白い考察。私立なのになんで『パブリック』なんだろう、とずっと思っていたが、『どんな境遇の人にも分け隔てなく門戸を開いている』という意味でのパブリックとわかってようやく納得。英国と日本の名門校を比較は参考になるが、やはり英国は世界に開かれているということでスケールが一段違うと思った。制度で大きく違うのはハウス・システムがあるところ。ハリーポッターのあれです。ハウスシステムでは年次をまたいで上級生が下級生の世話をし、ハウス間での切磋琢磨があるので、生徒が孤立しにくくて良いかなと思った。

  • ヨータン さん

    こういう本読むと名門校のこれでもかというくらい知的好奇心を満たしてくれるカリキュラムがうらやましい限りです。大人になった私は学校のカリキュラムの代わりに本を読むことで、知的好奇心を満たしていますが、スポンジのようになんでも吸収できる時に年号や英単語の暗記で費やした日々がもったいなかったと悔やまれます。

  • ishilinguist さん

    どこも教養や全人教育を重視しているのが印象的。結果的に安易に「大学入試改革」や「アクティブラーニング」に疑義を投げかける形になっているのも示唆的

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