文政十一年のスパイ合戦 検証・謎のシーボルト事件 文春文庫

秦新二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167353025
ISBN 10 : 4167353024
フォーマット
出版社
発行年月
1996年03月
日本
追加情報
:
366p;16

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読書メーターレビュー

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  • しん君 さん

    シーボル事件の検証本的な小説。著者はオランダに渡り、日本から送られていた品々を調査・研究。謎のシーボルト事件の裏に潜む真相を描き、まるで史実に基づくドラマのよう。幕府の目的はシーボルトではなく内部の権力抗争。時の将軍家斉は公私両面で薩摩藩の蘭癖大名島津重豪に嫌気がさすなど奥の構図絡み。シーボルトには手が出せないため高橋景保を戒めて事件を闇に葬る。個人的には大変おもしろかった。

  • 兎旦那 さん

    面白い。単調ではあったけど、それはノンフィクションの妙味ってことで。 この前に伊能忠敬の本読んでただけに余計面白かった。なるほど、そういう裏があってのことかー。当時の極東はヨーロッパから見たら関心の的だったようだし、明治維新前夜国内にも色々事情があったようだ。こういうの楽しい。

  • てっしー さん

    タイトルと「日本推理作家協会賞受賞作」という肩書きから、勝手に推理小説だと思い込んでいました。ともあれ、新たな資料から歴史が塗り替えられていく過程や、事件を「表」「裏」「奥」の多重構造で捉える試みは興味深かったです。…しかし、単調で長いのと、そもそも「シーボルト事件」自体に自分自身が作者ほど思い入れを抱いていなかったので、ちょっと読み進めるのが厳しかったです。「スパイ合戦」というからには、もっと緊迫感が欲しかったですね。この説をもとに、どなたか時代小説家か推理作家に書き直してもらいたいですな。

  • 金沢 衛 さん

    再読。シーボルトがオランダと日本を戦争させようとしていたという筆者の意見には無理がある。オランダはナポレオンに征服され、この頃存在していなかった。島津重豪がシーボルト事件の黒幕であったする推理は面白いが証拠はない。

  • クイークェグ さん

    推理作家協会賞の受賞作とは知らなかった〜

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秦新二

財団ハタステフティング(在オランダ)理事長。これまで数多くの「フェルメール展」を企画、世界の美術館での開催、交流事業に寄与してきた。近年ではドレスデン国立古典絵画館で2021年9月21日より「フェルメール展」を開催した。主な著書に『文政十一年のスパイ合戦―検証・謎のシーボルト事件』(日本推理作家協会

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