羊の国のイリヤ

福澤徹三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784093865708
ISBN 10 : 4093865701
フォーマット
出版社
発行年月
2020年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
472p;19

内容詳細

食材偽装の告発にからみ、子会社へ左遷された50歳のサラリーマン、入矢悟。過酷な業務に耐えかねて本社への復帰を図ったが、冤罪での逮捕をきっかけに家庭は崩壊する。すべてを失った入矢は娘に助けを求められ、裏社会へ足を踏み入れる。現代社会の闇を疾駆するノンストップ・ノワール!

【著者紹介】
福沢徹三 : 1962年、福岡県生まれ。2000年『幻日』(後に『再生ボタン』と改題)でデビュー。ホラー、クライムノベル、社会派サスペンスを手がけ、08年『すじぼり』で第10回大藪春彦賞受賞。14年『Iターン』で第3回エキナカ書店大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • スエ さん

    羊の国?数え放題で、実に良く眠れそうな国である。毎日が寝落ちのスエは「眠りの国のスエコ」一秒で眠れるって特技だね♡ってよく言われます「早寝競技」なんてあったら金メダル間違い無しかッ?!しかし、たぬき寝入りと本寝入りをどうやってジャッジするのかが実に難しそうな競技である。くすぐったり、往復ビンタしたりのルールが必要か!?はたまたスエ旦那脱ぎたてホッカホカの靴下(もはや兇器)を顔に乗せるとかッ?!……なぜこんな話に?!😂 本編。派閥争いに敗れたサラリーマンの凄まじい転落劇。自ら掘った落とし穴は深かった……。

  • ゆみねこ さん

    食品偽装の告発にからみ、子会社に左遷された平凡なサラリーマン・入矢悟。冤罪で逮捕され家庭は崩壊し、ドン底に。一人娘・優花は半グレが経営する悪徳プロダクションの手に陥ち、娘を救出するために入谷は闇の世界へ。深読みせずに純粋にストーリーを楽しめば良し!四科田とまた会えて、悪い奴をバッサリやって欲しいので続編希望。

  • GAKU さん

    50歳のしがないサラリーマン入矢は、偽装告発のとばっちりを受け子会社に左遷。過酷な業務に耐えかね本社復帰を図るも、仕組まれた冤罪で逮捕。家庭は崩壊し全てを失ってしまう。さらに女子大生の娘が騙されて借金を背負い助けを求められ、裏社会へ足を踏み入れることに。主人公入矢の変貌ぶりや、ヒットマンの四科田、特殊清掃会社の社長といったユニークな登場人物と荒唐無稽なストーリー。人によっては何だコレ?と思うかもしれないが、私としては結構好みの作品で楽しめました。

  • おすし さん

    正直中盤200ページくらいまでは読むのやめようかなぁ、どうしようかなぁって…。中年中間管理職サラリーマンの主人公。思いがけない出来事から、やることなすことドンドン裏目に出る、周りはあれよあれよと敵ばかり、みるみるうちに徹底的転落人生…キツイ。容赦ないエグさグロさの描写も…キツイ。しかし!そこからの展開が!疾風怒濤のクライムサスペンス!これは面白かったぁ!! 特殊清掃の詳細描写とかあるのでグロ苦手な人はやめたほうがいいけど、スリリングなエンタメジェットコースター、堪能しました。

  • くるぶしふくらはぎ さん

    物語の冒頭から収束に至るまでの主人公の変容が凄い!羊だった入矢さんが、肉食獣に!入矢さんを変えた四科田さんの存在が面白い。伊坂幸太郎の小説に登場する示唆に富んだことを言う殺し屋や死神の如く、宗教家か哲学者のようなことを言う。人って、こんなに変われるんだろうか?読んで確かめてみてください。

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