動的平衡 3 チャンスは準備された心にのみ降り立つ

福岡伸一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784863241152
ISBN 10 : 4863241151
フォーマット
出版社
発行年月
2017年12月
日本
追加情報
:
214p;20

内容詳細

生命現象の核心を解くキーワード、それは「動的平衡」。哲学する生物学者が問う生命のなりたち、ふるまい、ありよう―流麗な文章でつづられる、福岡生命理論の決定版。

目次 : 第1章 動的平衡組織論/ 第2章 水について考える/ 第3章 老化とは何か/ 第4章 科学者は、なぜ捏造するのか/ 第5章 記憶の設計図/ 第6章 遺伝子をつかまえて/ 第7章 「がんと生きる」を考える/ 第8章 動的平衡芸術論/ 第9章 チャンスは準備された心にのみ降り立つ/ 第10章 微生物の狩人

【著者紹介】
福岡伸一 : 生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。2007年に発表した『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)は、サントリー学芸賞および新書大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • どんぐり さん

    フクオカ先生の動的平衡第3弾。エントロピーの視点から生命と情報の問題を論じた「動的平衡組織論」から腸内細菌の「微生物の狩人」までの全10章。表題作はノーベル賞級の発見をする人にみられる「準備された心」(the prepared mind)にスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学の演説「点と点を結び付ける」(connecting the dots)を重ねた考察。消化管はちくわの穴やフェルメールの話は定番だが、今回はエッシャーも登場する科学と芸術を語る好エッセイ。

  • えも さん

    新しい知見を期待しましたが、様々な科学界の事象を動的平衡という概念に即して解説したエッセイでした▼それは言い過ぎかもしれませんが、動的平衡という概念についてはこれまでの著作で十分理解しているつもりなので、今さら敷衍してほしいわけではなく、次作はもっと科学的な、エウレカ!な快楽を期待しています。

  • bapaksejahtera さん

    動的平衡と銘打つ三作目。第一作で生物が複雑さを保ちつつ修復力を備えた系を以て謂わば生成流転の中に暫しの安定を得ているとの開陳があった。第二作も引き続き哲学的美学的な記述の下RNAワールド仮説等が披露された。本著も雑誌原稿由来の為、同様のエピソード的記述によるが、著者の研究成果である膵臓のGP2蛋白質生成遺伝子の配列決定について、プローブの燐同位体を用いる手法等、具体的な説明がある。この他記憶の機作や、免疫系を論じつつ新たな癌治療の方向が述べられ興味深い。著者によるもう少しテーマを絞った著作も手にしてみたい

  • あんさん さん

    いつもながら福岡先生による実験の描写が素晴らしい。実験者(主にポスドク!)の息遣いや緊張感がありありと伝わってくる。一つ一つの手順を、注意深く積み重ね記録してゆく。が、「多くの場合、実験結果は予想していたものとは異なる」。そこからプロの仕事が始まる。ある種の失敗であるコンタミすらも準備された心では、点と点を繋げるように発見に至る。もっともそれは、ありのままの生命ではなく死んだ細胞の一段面から「世界のあり方をなんとか再構築し、表現しようとする営み」。先生のこの認識が、私たちを別の宇宙へと誘っていく。

  • dowalf さん

    福岡先生の動的平衡3冊目。今回は「生命とは動的平衡である」という自説をバックグラウンドに、執筆当時話題となった科学トピックや芸術論にも筆が及んで他方向に楽しく読ませていただきました。読んだあと、「自由だな〜!」と声に出そうになるほどフリーダム!きっと、本来の科学的な思考というものはこんな風に自由さを持つものなのかもしれない、と思える一冊でした。

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福岡伸一

1959年生、生物学者。京都大学卒。ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授を経て、青山学院大学教授

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