現代軍事理論で読み解く「桶狭間の戦い」 元陸将が検証する、信長勝利への戦略 ワニブックスPLUS新書

福山隆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784847060991
ISBN 10 : 4847060997
フォーマット
出版社
発行年月
2016年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
福山隆 ,  
追加情報
:
285p;18

内容詳細

ファンの多い戦国時代の合戦についての本は、歴史学者、あるいは歴史小説家の筆によるものが大半だ。そして、そこにはどうしても専門的な軍事理論の視点が欠けてしまう。かつて陸上自衛隊の最高幹部、陸将を務めた著者が、軍事の専門家の目で、現代の軍事理論をもとに「桶狭間の戦い」と織田信長の戦略を分析する。まったく新しい戦国合戦についての上質な読み物が誕生した。

【著者紹介】
福山隆 : 1947年、長崎県生まれ。防衛大学校卒業後、陸上自衛隊に入隊。1990年外務省に出向。大韓民国防衛駐在官として朝鮮半島情勢のインテリジェンスに関わる。1993年、連隊長として地下鉄サリン事件の除染作戦を指揮。西部方面総監部幕僚長・陸将で2005年に退官。ハーバード大学アジアセンター上級客員研究員を経て、現在はダイコー株式会社取締役相談役。会社経営に携わりながら、執筆・講演活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 岡本 正行 さん

     日本人、織田信長大好き、特に、今川義元を奇襲作戦で討ち取る、この桶狭間の合戦、いろいろな小説やドラマで、大人気。信長といえば、これ。ただ赤穂浪士と一緒で、人気あるがゆえに、面白おかしく、脚色がいろいろ。もともと実態不明なんだから、フィクションにフィクションが積り積もって、なにがなにやらわけがわからなくなっている。新証拠とか現地での研究などと、特に、この本、自衛隊のいわば軍事の専門家、あの時代、室町時代末期に、ようやく鉄砲が輸入や生産され、社会構造も変わってきた頃、信長がどう今川義元を迎え撃つか、分析!

  • 乱読家 護る会支持! さん

    圧倒的な兵力差がありながら、なぜ信長は勝てたのか?自衛隊の元陸将が検証した本。奇襲攻撃で勝ったと言われているが、それを実証する資料はないらしい。ランチェスターの法則によると、、、強者は「総合戦」「物量作戦」「広域戦」「遠隔戦」「確率戦」「正面突破」が望ましい。弱者は「ゲリラ戦」「1点集中」「局地戦」「接近戦」「一騎討ち戦」「陽動作戦」が不可欠となる。指揮官の能力、兵の士気と能力、今川軍の長途遠征疲労、信長の地形を利用した戦い、雷雨を活かした作戦変更などなど、、、

  • しゃるorまい さん

    ・歴史上の謎を解く上でいつも問題になるのが、「どの資料を、どこまで信じるか」という点だと思うのですが、この本では色々言いつつもわりと『信長公記』に沿った展開で、『信長公記』に書かれていないところを「軍事理論的に考えるとこうだったのでは」と推論している印象。 ・「状況判断」の話が面白かった。ただ漠然とではなく、自分がどこに到達したいのかを意識して行動するのが大事。

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福山隆

1947年(昭和22年)、長崎県上五島・宇久島生まれ。佐世保北高から1970年(昭和45年)、防衛大学校(14期生)卒業。幹部学校指揮幕僚課程、外務省安全保障課出向、陸上幕僚監部防衛班・広報室、韓国防衛駐在官、第32普通科連隊長(地下鉄サリン事件時、除染隊派遣の指揮を執る)、陸幕調査第2課長(国外情

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