目の見えない精神科医が、見えなくなって分かったこと

福場将太

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784763141736
ISBN 10 : 4763141732
フォーマット
出版社
発行年月
2024年10月
日本
追加情報
:
256p;19

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読書メーターレビュー

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  • ナミのママ さん

    1980年生まれの著者。医学部5年生の臨床実習で回った眼科で失明に至る指定難病が発覚する。医学部を卒業したものの国家試験には落ち、生き方に悩んだ一年。衰える視力の中で精神科医を選択し、現在は北海道で勤務している。優しく綴られているが精神科医としての言葉は力強い。少々専門の分野なのでこの解釈や選択は、ストンとも胸に落ちる。自分ではどうしようもない病を受け入れて、今を大切にしながら前に進む姿は、病に苦しむ人だけでなく、誰の心にも響くだろう。

  • mike さん

    精神科医の福場さん。大学在学中に難病を患い32歳で完全に失明。その後も医師として活躍している彼が、失明に向かう中で考えた事。そして今、見えなくなって見えるようになった事、見える時に見えなかった事等自分の体験に基づいて書いた、私達がどう生きたらいいかのガイドブック。便利が当たり前、情報に溢れている現在、静かに周りを見つめ直したり、したい事を出来るうちに実践したりしていくことの大切さを話している。自分とは懸け離れた世界で生きている人の日常や考えを知るのは必要だなと思う。

  • けんとまん1007 さん

    人間は多面体であるという言葉が腑に落ちる。人はいろいろな場を持ち、それぞれの顔がある。時間の流れとともに、思考・価値観も変わりうる。それと、人が持つ五感の役割。今、想い出したこと。自家菜園をするなかで、早朝のある瞬間のこと。眼を瞑ると、音が止み、風も止まる瞬間がある。その時の感覚は、言葉に表現できないものがある。自分を自然の一部として感じることだけは言える。それは、自分と関わる人との間でも言えること。一呼吸置いて、考えてみることで、見えてくるものが変わりうる。

  • 雪月花 さん

    緑内障予備軍といつも眼科で言われ、視力を失う可能性も無きにしもあらず、と思う日々に出会った本書。32歳で完全に失明した著者の精神科医としての立場での気づきを知るにつけ、普段見えている世界がまた違って見えてきた。失ったものだけに意識を向けると辛くなるけど、そこから得るものも必ずあると思わせてくれる。選んだ道がダメになったら、また道を探せばいい、自分を待っている空席は必ずあるという言葉と、見えなくなったら人の外見がわからなくなる分、内面を重視するようになったという言葉が心に響いた。

  • 陽子 さん

    医師を目指し学生をしている最中に見つかった病気で中途失明。前途に悩み、医師国家試験に失敗。その間の1年間が、実はその後の人生にとってかけがえのないものとなる。彼が 物理的に見えなくなった事により、見えていた時に気づかなかった事〜人の心根がよく見通せるようになり、様々な音(声)から色々な事に気づく事ができるようになった様々な体験談は、奥深かった。 同じ中途失明の患者に寄り添っていけるのは、自らの体験があっての事。人の支えや温かさの尊さ、時に曖昧さの必要性。人間はみんな「多面体」。学ぶ事の多い一冊だった。

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