絶滅危惧職、講談師を生きる

神田松之丞

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103512912
ISBN 10 : 4103512911
フォーマット
出版社
発行年月
2017年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
189p;20

内容詳細

かつて落語を凌ぐ人気を誇った講談は、戦後存続を危ぶまれるほど演者が減った。数の上で女性優位が続く東京の講談界において、現在、若手の男性はほんのわずか。そこで一人気を吐くのが、二ツ目の神田松之丞である。巧みな話術で客を釘付けにする彼は、堅苦しい世界をどう変えたのか。張り扇片手に高座へ新風を吹き込む革命的芸道論。

目次 : 第1章 靄に包まれた少年期/ 第2章 受験よりも落語を優先した十八歳/ 第3章 “絶滅危惧職”への入門/ 第4章 Fランク前座/ 第5章 二つの協会で二ツ目に昇進/ 第6章 真打という近い未来

【著者紹介】
神田松之丞 : 1983年東京都生まれ。講談師。日本講談協会、落語芸術協会所属。2007年、三代目神田松鯉に入門。2012年、二ツ目昇司。2015年、「読売杯争奪 激突!二ツ目バトル」で優勝、平成28年度国立演芸場「花形演芸大賞」で銀賞受賞

杉江松恋 : 1968年東京都生まれ。文芸評論家、書評家、作家。自ら落語会を主催する演芸ファン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    松之丞さんに抱いていた違和感とか、講談を聴いている時に感じるしんどさのもとを、読んでわかったような気がする。これを読み終えたいま、もう独演会は行くのはやめようかなと思ってしまっている。寄席で聴くのがちょうどいい気がするのだ。師匠と成金メンバーに感謝しなきゃいけないですよ、ほんと。講談は好きだけど。

  • mayumi225 さん

    神田松之丞という講談師をご存知でしょうか。私は何年か前の「渋谷らくご」で初めて彼の芸を見て、息を呑みました。彼が生み出す緩急もすごいのですが、何より狂気ですよね。彼は奥底になんだかとてつもない狂気を秘めていて、それが話している彼の目にちらっちらっと宿るわけです。その圧倒的な色気…!さて、今回の本では、そのルーツが少し分かって興味深かったです。いまやチケットが取れない雲の上の人になってしまいましたが、この度、棚ぼた的お誘いを受けて3月の独演会に行けることに。これはもう万難を排します。万障をも繰り合わせます!

  • fwhd8325 さん

    まだ、高座を見たことはありませんが、ラジオでの語りは、ここ最近なかったシニカルな魅力を感じています。講談といえば子どもの頃に田辺一鶴師匠の「東京オリンピック」にすごく感動した覚えがあります。その後、なかなか、講談そのものに接する機会はありません。ラジオでも、松之丞さんは、講談界への危機を語っているように、この著書でもその危機感が根底にあります。尖っているということでなく、自ら選んで身を置いた世界に、この若者は狂気に近い情熱を持っているようです。まだ、名人誕生の過程に間に合うのだと思います。

  • 姉勤 さん

    講談、講談師。普段生活していたら馴染みない旧い世界。そのマイナーな世界で売出し中の若き駿傑、神田松之丞。彼の高座を聴いたのは数えるほど。それも講談の会ではなく、寄席か、落語会のゲストの時に。印象は熱い、そして疲れる。それはともかく、本書をインタビュー番組とするなら、ナレーション兼、解説兼、プロデューサーの松恋(まつこい)氏の手腕により、松之丞の来し方と講談への思い、師匠への想いが伝わり、伝統と現代という図らずも故立川談志への憶いにも通じる。ありがちだが、当人より師匠の神田松鯉(しょうり)先生に興味が沸々。

  • ぐうぐう さん

    現在、もっともチケットの取れない講談師と言われる神田松之丞。もちろん、一夜にしてそうなったわけではない。講談界において、突然変異のような存在の松之丞が、いかにそうなったかを、杉江松恋を聞き手にして解き明かす。講談師・松之丞を構成するに、大きな影響を与えた出来事が三つある。ひとつは、松之丞9歳のときに父を亡くしたこと。ひとつは、大学生のときに立川談志の落語と出会ったこと。そして最後のひとつは、講談界に入る際に神田松鯉に弟子入りしたこと。(つづく)

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人物・団体紹介

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神田松之丞

日本講談協会、落語芸術協会所属。2007年11月、講談師・三代目神田松鯉に入門。2012年6月、二ツ目昇進。若くして、寛永宮本武蔵伝、慶安太平記、村井長庵、天保水滸伝、天明白浪伝、畔倉重四郎などの「連続物」や、「端物」と言われる数々の読み物を継承している。2020年2月11日、真打ち昇進と同時に六代

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