おばあさんのすぷーん こどものとも絵本

神沢利子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784834002386
ISBN 10 : 4834002381
フォーマット
出版社
発行年月
2008年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
27cm,27p

内容詳細

おばあさんが大切にしていたスプーンを、からすが持っていってしまう。ところが…。さわやかな色調の絵と、口調のよい文章とがあいまって、楽しい物語の世界を繰り広げる絵本。

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    神沢利子・文、富山妙子・絵。1969年刊行と、かなり古い絵本。お話は、小川で落としたおばあさんのスプーンが、カラス、ネズミを経て帰って来るというもの。中心をなすのは、ネズミたちがスプーンで遊ぶあたりか。絵もまた文に呼応して素朴なタッチである。木炭画に彩色を施したもの。文も絵も、時間が緩やかに過ぎてゆくのを楽しむといった風情。今の子どもたちにも受け入れられるといいのだが。

  • やすらぎ さん

    ミステリアスなおばあさんが表紙の絵本は、森の中に潜む魔女のお話かと思ったら、愉快でハッピーになる物語だった。一本のスプーンをとても大切にしていて、いつも磨いてぴかぴかで、カラスに狙われて奪われてしまう。それなのにあまり大切にされなくて手放され、いつしかネズミの手に渡って愉しい展開になっていく。この見たことのない形をした銀色に光る物体は何かな。分からないけど楽しいね。さて、ところでみんなは、スプーンを覗くとなんで顔が逆さに映るか分かるかな。反対側に映る顔はそのままの向きなのにね。それはおばあさんの魔法かな。

  • のっち♬ さん

    おばあさんの元からカラスに持ち去られたピカピカに磨かれた愛用スプーン。神沢は「スプーンが好きで磨くのも大好き」らしく、その凹みに着目し、幼少時サハリン村で乗った湯たんぽソリの思い出を重ね合わせて錬成されたのが本作。富山の作画は屋内も自然も端正かつ落ち着いた温かみがあり、物語の牧歌性を下支えしている。「でぶちん」「やせっぽ」といったねずみたちの呼称や、ソリに乗って「ちゅっくちゅっくちゅりちゅり」と喜ぶ独特の語感にノスタルジーが漂う。おばあさんがこの寒さで何故に窓を開けたまま編み物をしていたのかは謎。換気か?

  • chiaki さん

    雪降り積もる冬の絵本。リズミカルな文体が心地よい。おばあさんの古いスプーンは、大切に磨かれるからいつもぴかぴか。ある日からすが飛んできて…。ねずみたち大活躍!2歳の次女に読み聞かせ。「からすわるいねぇ」と感想をもらしてました。

  • 鴨ミール さん

    おばあさんの顔が怖い(笑)だから低学年で読んでみたいです。

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人物・団体紹介

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神沢利子

1924年、福岡県に生まれ、北海道、樺太(サハリン)で幼少期をすごす。文化学院文学部卒業。詩、童謡、絵本、童話、長編と、児童文学の第一線で幅広く活躍。一連の「くまの子ウーフ」の童話や絵本(ポプラ社)のほか、『ちびっこカムのぼうけん』(理論社)『うさぎのモコ』(新日本出版社)『ふらいぱんじいさん』(あ

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