天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災 中公新書

磯田道史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121022950
ISBN 10 : 4121022955
フォーマット
出版社
発行年月
2014年11月
日本
追加情報
:
221p;18

内容詳細

豊臣政権を揺るがした二度の大地震、一七〇七年の宝永地震が招いた富士山噴火、佐賀藩を「軍事大国」に変えた台風、森繁久彌が遭遇した大津波―。史料に残された「災い」の記録をひもとくと、「もう一つの日本史」が見えてくる。富士山の火山灰はどれほど降るのか、土砂崩れを知らせる「臭い」、そして津波から助かるための鉄則とは。東日本大震災後に津波常襲地に移住した著者が伝える、災害から命を守る先人の知恵。

目次 : 第1章 秀吉と二つの地震/ 第2章 宝永地震が招いた津波と富士山噴火/ 第3章 土砂崩れ・高潮と日本人/ 第4章 災害が変えた幕末史/ 第5章 津波から生きのびる知恵/ 第6章 東日本大震災の教訓

【著者紹介】
磯田道史 : 1970年、岡山県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(史学)。茨城大学准教授を経て、2012年4月より静岡文化芸術大学准教授、14年4月より同教授。著書『武士の家計簿』(新潮新書、新潮ドキュメント賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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内容はとても興味深く面白いです。 ただ、...

投稿日:2021/04/26 (月)

内容はとても興味深く面白いです。 ただ、文章が行ったり来たりになってしまうところがあり、少し読みにくかったです。 また、詳細な地理の話が出てくるのに、地図が掲載されていないので、Googleマップで調べながら読むのが手間に感じました。 位置関係が重要なお話だったので、地図も載せてもらえたらよりわかりやすかったなと思います。

たまご さん | 不明 | 不明

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著者の防災・減災への熱意が伝わってくる本...

投稿日:2018/05/14 (月)

著者の防災・減災への熱意が伝わってくる本です。災害の発生確率や場所、生じ得る被害の規模や種類、その対処法など、現在に活かせる歴史の膨大な知識の一端が、著者の経験を織り交ぜて具体的に書かれています。これからの防災・減災のために、古文書や言い伝えを発掘し、最大限利用する実践例としても読むことができると感じました。メディアで著者をご存じの方は、文章の端々にその人となりを感じてクスッとするかも知れません。

もち さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あきぽん さん

    とても難しかったけれど、今2つの平成大震災のシーズンであり、大規模な防災訓練に参加したので、頑張って読みました。長いスパンの広い視野でものごとを眺めることは大切なことですが、防災についても古文書を紐解いて、関東大震災のはるか昔のことから学ぶのは、大切なことなのですね。

  • むーちゃん さん

    磯田さんの防災史。 母の津波体験から調べることを始め、古文書を集め読んできたとのこと。東日本大震災を 経て、且つ必ず来るであろう大地震について考え事させられました。震災体験遺族の「歴史を知るのが何より大切です。」が印象に残る。

  • Nobu A さん

    磯田道史先生著書5冊目。14年初版、18年第18刷。朝日新聞で連載の「磯田道史の備える歴史学」を書籍化。名詮自性。情報化の現代でも江戸時代や戦国時代のものは限られている。災害は尚更。しかし、先人達が書物に書き残しているのが凄いところ。そして、埋もれた書物を探し出し丹念に読み込み伝えているのが磯田先生の凄いところ。とても興味深い内容。生活の知恵の素晴らしさを感じる。自然災害の最新の知見も大事だが、抜け落ちている点を先人達が残した貴重な知恵で補完的に使うのが理想のような気がする。備えあれば憂いなし。

  • あすなろ さん

    22版の版を重ねている磯田氏の著書。それだけの力ある著書。秀吉から森繁に至る迄、防災史に満ちた内容となっている。これは、勿論氏の古文書等の研究によるものもあるが、基礎は後書きにあるように歴史学とは現代にも繋がる歴史を学ぶことという信念から出ているものであろう。防災史を我々はもっと学ぶべきであると痛感する。果たして我が国ではこの防災史はどこまでの学問足り得ているのか?予算を注ぎ込んできた地震予知が全く歯が立たない地震続く中、発想の転換が必要でその1つのキーは歴史ではないか?南海トラフ地震は百年に一回起きる等

  • たいぱぱ さん

    地震がなければ、徳川による江戸時代はなかったかもしれない。磯田さんのお母さんが幼き頃に遭遇した昭和南海津波の経験がきっかけだという本作は、地震が変えた歴史に興奮し、古文書による津波の記録や、現代の津波経験者の証言や語りには涙と共に胸が苦しくなった。広島市安佐南地区で起こった土砂崩れ。あの場所は過去に何度も土砂崩れが起きており「蛇落」と呼ばれていたらしい。それが「上楽」に名を変える。人間の慢心が招いた悲劇。天災に対する古文書が教える貴重な情報、そこから学ぶべき事を今を生きる我々は胸に刻むべきだと強く感じた。

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人物・団体紹介

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磯田道史

1970年岡山県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(史学)。国際日本文化研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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