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世界を動かした日本の銀 祥伝社新書

磯田道史

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396116750
ISBN 10 : 4396116756
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

近世まで最貧国だった日本は、いかにして経済大国になったのか?磯田道史教授は、そこには石見銀山の銀が大きくかかわっていると言う。さらに、日本の銀は中国の貨幣経済化を促してヨーロッパにも影響与えた、とも(「世界を動かした日本の銀」)。他に、石見銀山が世界遺産に一度は落選しながらも逆転登録に至った「世界遺産登録の舞台裏」、石見銀山を巡る戦国武将の争いなどを明らかにした「石見銀山の歴史的価値」、幻だった福石ほか「江戸時代の鉱石標本の発見」、白熱の「座談会・次世代に残すために」を収録。今の日本が抱える問題を解決するヒントがここにある。

目次 : はじめに 今の日本の課題がここにある/ 第1章 世界を動かした日本の銀/ 第2章 世界遺産登録の舞台裏/ 第3章 石見銀山の歴史的価値/ 第4章 江戸時代の鉱石標本の発見/ 第5章 座談会・次世代に残すために/ おわりに 縁に導かれて

【著者紹介】
磯田道史 : 1970年岡山県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(史学)。茨城大学准教授などを経て、国際日本文化研究センター教授

近藤誠一 : 1946年神奈川県生まれ。東京大学教養学部卒業。外務省入省後、ユネスコ特命全権大使、文化庁長官などを経て、国際ファッション専門職大学学長ほか

伊藤謙 : 1978年京都府生まれ。京都大学大学院薬学研究科博士課程修了、博士(薬学)。大阪大学総合学術博物館研究支援推進員などを経て、同講師

仲野義文 : 1965年広島県生まれ。石見銀山資料館館長、島根県立大学非常勤講師

石橋隆 : 1977年長野県生まれ。大阪大学総合学術博物館招聘研究員、石見銀山資料館客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • tamami

    日本が中近世世界に有数の金の産出国であることは知っていたものの、石見の銀山を始めとする銀産出の規模や歴史的価値については知ることがなかった。本書は、石見銀山が世界遺産に登録されたのを機会に開催された、4人の演者による講演会の記録である。石見銀山は既に歴史的遺構ではあるけれども、あまり知られることがなかった採鉱の実際や、世界でも飛び抜けた産出量を誇った銀山の歴史的な価値、位置づけが具体的に記される。銀山が世界遺産に登録されるに当たって、環境への配慮の姿勢が評価された事など、意外な舞台裏にも興味を引かれる。

  • ta_chanko

    日本をアジアの最貧国から世界の経済大国へと押し上げたひとつのきっかけは、石見銀山の開発。古代から戦国時代にかけては奴隷・硫黄・刀剣くらいしか輸出品がなかったが、鉱山開発により金銀を輸出し中国から銅銭・陶磁器・絹織物を輸入。国内でも貨幣経済が発達。その後、江戸幕府の鎖国政策により輸入代替商品の生産が国内各地ですすみ、それが明治期の産業革命の下地となった。最盛期には世界の銀の1/3を産出したと言われる石見銀山。その量は、明清の税制を変えてしまうほどだった。

  • フク

    講演録の新書化。専門家がそれぞれの視点から石見銀山の果たしてきた役割を解説する。 図書館

  • ミナ

    石見銀山のすごさを理解できていなかった。知れば知るほど行ってみたいと思った。何でもそうだけど、受け継ぐことが難しい。当たり前のように受け継がれてきたけど、受け継げないのはもったいないほどの歴史、文化、伝統がある。どうしてこんなに突如として難しくなった?いろんな産業の基盤として支えているのは結局は伝統がある。何とかならんものか。

  • まさにい

    石見銀山について、4人の方の話が載っている。石見銀山が一度世界遺産に落選したが、環境問題と絡めて選出された経緯が面白かった。銀を精錬する過程で大量の木材が必要になるのに、山は禿山ではなく、鬱蒼とした森になっている。これは植樹をしながら行っていたことが要因らしいのだが、この点が選出された原因になっていると書いてあった。石見は島根県であり、出雲の国である。ヤマタノオロチの伝説からもうかがわれるが、古代から鉄の生産地として有名であった。鉄の生成過程でも大量の木材が必要であったが、それも植樹により維持されていた→

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