親指の恋人

石田衣良

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784093862059
ISBN 10 : 4093862052
フォーマット
出版社
発行年月
2008年02月
日本
追加情報
:
20cm,293p

内容詳細

みんな、さよなら。格差、さよなら。ぼくたちは永遠に結ばれます…。メールから始まり、心中に終わる。スミオとジュリアのまっすぐな愛を描いた現代版「ロミオとジュリエット」。「きらら」連載に加筆改稿し書籍化。

【著者紹介】
石田衣良 : 1960年東京都生まれ。97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年に『4TEEN』で直木賞を、06年に『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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この本は衝動買いでした。大好きな石田衣良...

投稿日:2009/12/02 (水)

この本は衝動買いでした。大好きな石田衣良さんとこれまた大好きな中村佑介さんのコラボ、これは買わないと後で絶対後悔すると直感しました。 帯に「現代版ロミオとジュリエット」という謳い文句がありましたが、闇夜に紛れてしか会えなかったロミオとジュリエットよりは自由に会ったりメールや電話もできる澄雄とジュリアの方がまだ幸せだったんじゃないかな?と思いました。結局は死によってしか結ばれない運命だったけれど、澄雄とジュリアはそれに成功したわけだし。 変な言い方だけど、悲しさの中に救いのある物語だと思いました。

こづき さん | 富山県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ちょこまーぶる さん

    運命の出会いということが存在するんだなと思わせる一冊でした。母親の死という共通の経験をしている若者が、住む世界が違っている状況で出会いそして様々な葛藤を経て、ある意味身勝手な結末を迎えるという話であったが、どうして人生の結末を急いでしまうのだろうかという不満が残ってしまいました。折角、二人で苦境を乗り越えようという会話もしていたはずなのに、あっさりとその舞台から降りてしまったあたりは、運命的な出会いを意味の無いものにしてしまったのではと感じ、残念な想いが募りました。でも、これが若者の脆さかもしれませんね。

  • ころりんぱ さん

    若い子が読んだらこの2人のこといいなぁって思うのかな…。貧困の中で生きてきたジュリアと、超お坊ちゃんの澄雄が出会ってしまった不幸。2人がどんなに幸せを感じていたとしても、この結末は間違いなく不幸。綺麗に純愛を描く一方で、食べて行くこともままならない貧困のどん底があるんだよっていう世の中の現実を見せて、あなたならどうする?って聞かれてるみたいだった。えげつないが、この死体となってしまった2人がこの先どう扱われるか、それぞれの家族に与える大きな悲しみはどんだけかを考えてしまう。不幸だー。

  • きさらぎ さん

    親友にも話せなかったことがネット上の見知らぬ人になら話せることがある。遠いはずの人が一番近くになる瞬間。出会いから1ヶ月間、二十歳のジュリアには重すぎる出来事ばかり。同時に笑いあえることから始まった恋は、「自分の幸福ではなく、相手の幸福をなにより考えなければいけない。男はそういうふうに恋をするものだ」と重い選択を迫られる。自分が欲しいものさえわからない澄雄に相手の幸福など考えられるわけがない。頭で考える幸せと気持ちで考える幸せは別のもので、そのどちらを相手に伝えるかはその時の状況によるものだから複雑だ。

  • くろり - しろくろりちよ さん

    出会い系サイトで出逢った、全く境遇の違う二人。親指から始まる、本当の自分を話せるメール。結ばれない二人が一緒にいるためには、どうしたらいいの?澄雄はジュリアに逢うまで、人を好きになることを知らなかった。ジュリアは、そんな澄雄でも身体を売ることになれば愛しては貰えないと思った。二人はお互いのことを考えながら、いつも自分のことを考えてる。お酒と睡眠導入剤と咳止めが、本当に、幸せな世界に連れて行ってくれましたか?

  • ななみ さん

    2人は住んでいる世界が違う。 そう言われても、愛し合ってしまった2人には世界が違おうと関係ない。 結末が見えている分、読み進めていく度に切なくなっていく。 最後ジュリアが携帯に打ち込んでいた文字は誰あてのどんな内容だったのか。。。

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人物・団体紹介

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石田衣良

1960年、東京都生まれ。広告制作会社を経てフリーランスのコピーライターに。97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。生き生きとした語り口と現在を映し出すエッジの鋭さが高い評価を受けた。受賞作に三篇を加えた『池袋ウエストゲートパーク』(文春文庫)でデビュー。2003年『4T

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