基本情報
内容詳細
近年、インフラの老朽化危機が社会問題となっています。人手や財源の不足で老朽化した全ての施設を更新・補修するのは難しく、不具合が生じてから修繕する「事後保全」に陥るインフラが増えきました。点検、診断、措置、記録に至るメンテナンスサイクルを適切に回し、予防保全型の維持管理に転換することが求められています。2025年1月に埼玉県八潮市で起こった道路陥没は下水道管の老朽化が要因の一つと推測されており、忍び寄る「インフラ危機」への対応は待ったなしといえます。
そんななか、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム第3期では、新技術を実務に活用する状態を指す社会実装を進めています。特徴は、生産性100倍などの目標に向けて、維持管理サイクルの「超高速化」に向けて様々な新技術を投入する点。それから、大手企業やスタートアップ、高速道路会社、小規模自治体など、多様な主体が参画し、100者以上の機関の協力を得て各地の実際のインフラで新技術の実証を進めている点も珍しいといえます。
本書籍では、SIPのプロジェクトを取り仕切る東京大学の石田先生と日本大学の岩城先生の協力の下、こうした最新のインフラメンテナンス事例を紹介しています。実務に携わるインフラ管理者や補修・補強の設計に関わる建設コンサルタント会社、それから工事に携わる建設会社はもちろんのこと、老朽化問題に関心を寄せる一般のビジネスパーソンにぜひ読んでいただきたいです。
【著者紹介】
石田哲也 : 東京大学大学院工学系研究科教授。1971年生まれ。1999年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了後、2002年講師、2003年助(准)教授を経て、2013年より現職。博士(工学)。2023年より内閣府大臣官房政策参与を兼務
岩城一郎 : 日本大学工学部工学研究所長/土木工学科教授。1963年生まれ。1988年東北大学大学院工学研究科修士課程修了後、首都高速道路公団に入社。1996年東北大学、2005年日本大学を経て現在に至る。博士(工学)。土木学会構造工学委員会委員長、同土木学会誌編集委員長などを務める。専門はインフラメンテナンス工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ユーザーレビュー
読書メーターレビュー
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
Go Extreme さん
読了日:2025/05/09
ゼロ投資大学 さん
読了日:2025/07/29
takao さん
読了日:2025/07/28
(外部サイト)に移動します
建築・理工 に関連する商品情報
-
アンテナ工学の知識を習得するのに最適な一冊 無線工学の中枢であるアンテナ。そのアンテナの解析法技術を学ぶとができる『IoTシステムの極小アンテナ設計技術』。小形... |2016年01月04日 (月) 12:14
おすすめの商品
商品情報の修正
ログインのうえ、お気づきの点を入力フォームにご記入頂けますと幸いです。確認のうえ情報修正いたします。
このページの商品情報に・・・


