海の日本史 江戸湾 歴史新書

石村智

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784800314932
ISBN 10 : 4800314933
フォーマット
出版社
発行年月
2018年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
223p;18

内容詳細

江戸は、徳川家康が入ってから急速に発展していくが、それ以前にも歴史はあった。縄文時代前期には、江戸湾は大きく内陸に入っており、その以前には江戸湾自体もなく、全体が陸地になっていた時期もあったようだ。海水に覆われた江戸湾の実情は、一般人にはあまり知られることもなく、繰り返された埋め立てで様相を変化させている。本書では、江戸の町の発展は江戸湾の存在が大きく関わっていたことから「歴史」「地理」「人物」「産業」の面から解明する。

【著者紹介】
石村智 : 1976年、兵庫県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所を経て、現在、独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所無形文化遺産部音声映像記録研究室長。専門は考古学・文化遺産学。「太平洋のヴェニス」とも呼ばれるミクロネシア連邦ナンマトル遺跡のユネスコ世界遺産登録にも尽力

谷口榮 : 1961年、東京都葛飾区生まれ。国士舘大学文学部卒業、博士(歴史学)、現在葛飾区産業観光部観光課主査学芸員。主に東京低地や旧葛飾郡地域をフィールドとして通史的に人々の暮らしや文化、環境の変遷を調査研究

蒲生眞紗雄 : 1947年、新潟県生まれ。國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻修士課程修了。都立高校教諭のかたわら国立歴史民俗博物館共同研究員、墨田区横網一丁目埋蔵文化財調査会参与などを歴任。現在、日比谷図書文化館古文書塾てらこや講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 六点 さん

    「東京湾」でなく「江戸湾」であることに注意。「東京」なる名の都市は近代の産物である事を端的に示している。古くは縄文・平安海進などで今では信じられないほど内陸まで、海が入り込んでいたこと。歴史時代の海進では、集落の喪失が起き、正倉院文書に現た里が和名抄では消えたりしたのだ。思いの外、地質、考古学、歴史学の広い分野を取り上げており、江戸前の海の豊穣さを思い知らされる気がする。家康の江戸入城以前、江戸が田舎町と言うのはお話しでしかないのだなと、感じ入った。大坂湾でこんな本あるのかな?エグいくらい分厚くなりそう。

  • なつきネコ さん

    場所の日本史は数あれど、有史以前から初めるのは珍しい。160万年前に生きていた昭島クジラから明治の丘蒸気までと幅広い。これだけで、東京という土地がいかに人が開発し変えていった土地なんだなと感じる。上古の時代から海を使って生きていたんだな。黒曜石やら、世界最初の土器と賑やか。安房が一国とされていたのが、御食国として海産物を天皇に献上していた事下さい理由だったとは。湊を日本中とつながっていた。里見氏と北条氏との江戸湾は面白い。北条氏は海戦は得意じゃないんだな。廻船での奉行の移り変わりは面白い。

  • 金監禾重 さん

    江戸湾と言えば江戸は家康入府以前からそこそこ栄えていた、というのはよく言われるが、利根川東遷以前すでに武蔵・上野・下野の一部におよぶ広大な水運網の結節点だったのだから、屈指の湊町であっておかしくない。江戸湾は大森貝塚、夏島貝塚、大塚・歳勝土遺跡など重要遺跡が多く前方後円墳も点在し、古くから生産性豊かで交通の要衝でもあったことがうかがえる。「海の日本史」、ぜひシリーズ化してほしい。「伊勢湾」「関門海峡」「玄界灘」なんて面白そうだ。

  • kk さん

    よくある雑学的な本かなと思ってたんだけど、なかなかどーして、けっこうハードな歴史本でした。 芝や上野にある大昔の古墳が、かつては海からのランドマークだったとか、南北朝の頃から品川は物流の要衝として栄えていたとか、面白い指摘がいっぱい。 そもそも江戸って、家康入府前は戸数百にも満たない寒村だったというイメージが一般的だけど、実は鎌倉時代の頃から、海で各地を繋ぐネットワークの重要なハブの一つだったんだとか。 そしてその頃から、江戸・東京はずっと水の街として栄えてきている、なぁんて、ちよっとしたロマンですよね。

  • Ryuji Saito さん

    2018年88冊目

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