自閉症の画家が世界に羽ばたくまで 亡き母の想いを継いだ苦闘の子育て

石村和徳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784594088682
ISBN 10 : 4594088686
フォーマット
出版社
発行年月
2021年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
224p;19

内容詳細

暴れる、泣きわめく、発語がない…「療育」が花開いた感動の物語。11歳で死別した母が遺した、胸を打つ子育て日記も。

目次 : 1章 自閉症の宣告「療育」での意識改革(1歳2ヵ月で輝きから一転真っ暗闇に。合わない視線、出ない言葉、泣きわめき/ 自閉症という診断のショックから河島先生との出会いで一筋の希望が。「先生の教えについていけば治るんじゃ」 ほか)/ 2章 母の献身、付き添い授業、そして死別…(3歳になると生きものへの特別な反応を。「とべ動物圏」に行くと泣き暴れず別人のように落ち着いて観察している/ 「先生、いまだけ泣かせてください」保育園で見せた最初で最後の妻の涙 ほか)/ 3章 父が背負った「療育」変わった息子(妻の死で放心から再起へ。「ヨシくん、ごめん!」心の中で詫びながら支援学級に/ 「ゆきちゃんが乗り移ったとしか思えん」妻の魂が入り込んだのか母の死で変わった息子 ほか)/ 4章 父と子でがんばる喜び人生を変えた版画(息子は1往復だけど父は2往復。3年間無遅刻無欠席で続いたふたりの自転車通学の幸福感/ ガンガン頭を打ちつけ血が。高3になってもの自傷行為に怒鳴ってしまう ほか)/ 5章 アートで自立の道 母の思いは永遠に(寺尾先生との二人三脚で絵を続けることに。そしてフランスの展覧会で優秀賞を受賞!/ 毎晩必ず生きものを描く絵日記を。10年分、いつなにを描いたかおぼえているスーパー記憶力にだれしも仰天 ほか)

【著者紹介】
石村和徳 : 1960年生まれ。2歳で自閉症と確定診断された息子の子育てに夫婦で取り組む。シングルファーザーとなってからは、会社経営の激務と両立させながら、嘉成氏が高校生のときには3年間無遅刻無欠席で一緒に自転車で登下校するなど、苦闘の「療育」を続けた。現在は嘉成氏の個展の企画や、「療育」についての講演会にも取り組んでいる

石村有希子 : 1965年生まれ。幼児期に「話せない、暴れる」など自閉症の症状が出始めた息子を、どうやってしっかりと社会に送り出せるか、心を鬼にして「愛にあふれた、突き放し」で接するなど、献身的に「療育」に挑み、多数のレポートを残す。小学校では毎日教室で授業に付き添うなどしていたが、嘉成氏が11歳の2005年に、がんで他界

石村嘉成 : 1994年生まれ。生後2歳で自閉症による発達障害と確定診断が。両親の愛情と努力、療育センターでの指導などを受け成長し、高校は一般受験で入学。高3の授業で描いた版画が評価され、創作活動を始める。2013年に第2回新エコールドパリ浮世・絵展ドローイング部門にて優秀賞を受賞。以降、各地で個展を開くたびに入場者数記録を塗り替え、メディアでも多数取り上げられている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 踊る猫 さん

    意地悪く言えば、本書に書かれているのはあくまで奇蹟や僥倖とも言える成功例の「一例」である。もちろんそこからさまざまなことを学ぶことはできる(し、「一例」であってもかくじつにそうした「自閉症」者がいることが勇気づけられることはぼく自身も自閉症者として認めたい。ぼく自身、子どもの時期を振り返った)。たとえば療育にかんする心構えや受け入れ側の態度、どう社会において成人するか。こうした無視できない問題をとらえている点において本書は貴重だ。だが、ここから「自閉症=天才」という図式だけは間違っても導き出してはならない

  • nao1 さん

    ここまで才能があったり、世の中に認められたりしなくても、親が命がけでがんばらなくても、自閉症の人が、その根っこの穏やかなやさしさ、繊細さを守りながら生きて行ける世の中になるといいなと思った。本書にあるように自閉症の人には他人との競争という概念がないのです。

  • ひびキング さん

    このご家族の背景ももちろん重要ではあるのですが、先ずは嘉成さんの絵を見ていただきたい。お近くで展覧会があった際には是非生で。版画もアクリル画もホントに素敵です。本書にも出てくるライブドローイングも体験をお勧めします。動物園の個展でお見かけした時にちょっとお疲れのようでしたのが気になりますが、精力的に新作も作成されているようですので次の個展も楽しみにしています。版画買えないのかな?

  • 洋 さん

    自傷行為は切ないよ…。

  • ten_kawa さん

    画家の物語を読むことが最近割と多い。成功できる人はずっと向かい続ける熱がある。本書の場合、作家が自閉症で、動物に対する熱が並々ならぬものだった。画家自身の言葉ではなく、親の目線からの物語でそれがとても胸に刺さる。「みんなに好かれる子に育てなきゃいかんの」甘やかせすぎず立ち向かわせる。どこか別の本で見た、恐怖症には立ち向かっていかないと良くならない、という話に似ていると思った。自閉症だから親の死の意味がわからない、と書いてあったのが重い。あ、軽いのかも。自閉症というものを自分はよくよく知らないと改めて思った

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石村和徳

1960年生まれ。2歳で自閉症と確定診断された息子の子育てに夫婦で取り組む。シングルファーザーとなってからは、会社経営の激務と両立させながら、嘉成氏が高校生のときには3年間無遅刻無欠席で一緒に自転車で登下校するなど、苦闘の「療育」を続けた。現在は嘉成氏の個展の企画や、「療育」についての講演会にも取り

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