先生とそのお布団 ガガガ文庫

石川博品

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094517101
ISBN 10 : 4094517103
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
293p;15

内容詳細

まだ「何者」にもなれない「誰か」へ――。

これは石川布団という青年と、人語を解す「先生」と呼ばれる不思議な猫とがつむぎ合う苦悩と歓喜の日々。布団はさまざまな挫折と障害に揉まれながら、それでも小説を書き続ける。ときに読者に励まされ、ときに仲間に叱咤され、素直に、愚直に、丁寧に、ときにくじけて「先生」に優しく厳しく叱咤激励されながら――。これは、売れないライトノベル作家と「先生」とが紡ぎ合う、己が望む「何か」にまだ辿り着かぬ人たちへのエール。優しく、そして暖かな執筆譚。カクヨムで話題を呼んだ同名短編小説を、大幅加筆修正した完全版。

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読書メーターレビュー

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  • よっち さん

    売れない中年ライトノベル作家・石川布団と人語を解す「先生」と呼ばれる不思議な猫とがつむぎ合う苦悩の日々が描かれる私小説的執筆譚。これはどこまでが実話なのか妄想なのかいろいろと想像してしまうくらいにはリアリティを感じる展開でしたけど、遥か年下の女の子がどんどん飛躍していく一方で、他社への持ち込みや企画がボツになったり何度も打ち切りを食らったり、こうもうまくいかない事が続くとなかなかしんどいですよね...。今の時代に自分の書きたいことを書く作家であり続けることは、つまりこういうことなのかとも思ったりしました。

  • まりも さん

    売れない作家石川布団と、人語を解す猫の先生。そんな1人と一匹の苦悩と歓喜を描いた執筆譚。これは石川博品にしか書けない自叙的小説であり、同時に己の望む「何か」を探す旅の途中にいる全ての人々の背中を押す小説でもある。そう感じずにはいられない1冊ですね。時に厳しく、そして穏やかな日常。そんな等身大の日常の中で作家としての苦悩や先生とのやり取りを描いたからこそ、温もりも悲しみや痛みその全てが琴線に響き感動の涙が溢れる、そんな素晴らしい作品になったのだと思う。石川博品という作家の底力を見せてもらいました。

  • まるぼろ さん

    ライトノベル作家、石川布団が人語を解し、喋る猫の「先生」に時には叱咤され、また時には励まされながらも作品を書き続けるお話です。作中で布団が書いて世に出す作品の数々が、余りに現実を想起させてくるので、フィクションと銘打ってあるにも関わらず、ひょっとしてかなりの部分がノンフィクションなのでは…と疑ってしまいたくもなりますが、一作品としてはとても面白い作品だと思いました。作中でも布団が同人として作品を出すシーンも出てきますが、同人と商業の違いと言うか、→

  • SEGA さん

    作家は続きを書きたい、読者は読みたいのに続編が出ない出版業界の事情がわかりました。色々とほろ苦い味わいですが、今度はもっと売れると信じます。

  • shin さん

    売れないラノベ作家のオフトンと人語を解する猫との日々を追うお話。例えのピコピコとかほぎほぎで程よく脱力し、¨先生¨との会話は厳しい状況のクッションのように感じつつ、扉絵からも分かる思うようにいかない作家人生や垣間見える諦めも含め先が気になる展開に。伝わる生活感や不安は作家ではない自分とかけ離れたものでは決してなく、拠り所のないあるいは不安定な自分を成り立たせているのはなんなのか 、というとこまで想像させてくれた。色々な他作品だけでなく最後はこの作品にも思いを巡らせたくなった。じんわりと心に響くお話でした。

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人物・団体紹介

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石川博品

1978年岩手県生まれ。『耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳』でエンターブレインえんため大賞小説部門優秀賞を受賞し、ファミ通文庫よりデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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