わが人生の時の時 新潮文庫

石原慎太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101119106
ISBN 10 : 4101119104
フォーマット
出版社
発行年月
2022年06月
日本
追加情報
:
374p;16

内容詳細

ヨットレースの最中、髪の毛一筋ほどのきわどさで目撃した落雷の恐怖と眩さ。海面下23メートルに広がる豪奢な水中天井桟敷。杭打ち機の何千トンという圧力を跳ね返すぼろぼろのされこうべ。ひとだまを捕獲する男。冷たい雨の夜に出会ったずぶ濡れの奇妙な男。かけ替えのない弟裕次郎の臨終の瞬間。作家の人生の中で鮮烈に輝いた恐ろしくも美しい一瞬をあざやかに切り取った珠玉の掌編40編。

目次 : 漂流/ まだらの紐/ 同じ男/ テニスコートで/ 落雷/ レギュラー/ ひとだま/ 窒素酔い/ 彼らとの出会い/ 奇跡/ キールオーバー/ 水中天井桟敷/ 冬のハーバーで/ ナビゲーション/ 死神/ 慶良間のマンタ/ 危険な夏/ ケーター島の鮫檻/ 落水/ 生死の川/ 光/ 鮫と老人/ ライター/ 鬼火/ 路上の仏/ 若い夫婦/ 戦争にいきそこなった子供たち/ 骨折/ 人生の時を味わいすぎた男/ 南島のモロコ/ チリの娼館/ 私は信じるが/ 新島の人喰い鮫/ 南の海で/ 鉄路の上で/ 父の死んだ日/ みえない世界/ 崖の上の家/ 冷たい湖で/ 虹

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 彩 さん

    ショートショートはあまり好まないので、星新一以来2作目(゜゜)私(27歳)が知ってる慎太郎さんって、極端なことばっかり言ってる政治家オジイチャンなんだけど(・∀・)薦められて読みましたが、作家としての彼の視点はこんなにも冷静なんですね。飾り気もなく、変に達観でもなく、故に年長者の説教くささもなく、見たこと感じたことをそのままストンとこの本に落とし込んでる感じ。聖者の話を聞きたい人がこの本を読んでこき下ろすのはお門違いかと。あ、私は作家・石原慎太郎のことは好きになれるかもしれない、と思いました。

  • ヤエガシ さん

    石原慎太郎氏のショートショート集。超自然的な話と、海にまつわる話がほとんどで、どれもとても健康的。政治家をやったことで、他の愚痴っぽい作家と違って、特異な作品を世の中に送り出すことができたんでしょうが、その政治家としての活動や発言のおかげで、作品に興味を示してくれる人の数が限られてしまっているようなのが何とも残念。

  • 訃報 さん

    敵のことは知っておかねばと思いあえて読んだがどこにも才能が見出せなくて安心しました。体験自体はたしかに貴重で面白いものなのだろうけど、それを見る目は凡人そのもの、かといってヘミングウェイのように客観に徹しているわけでもなし、文章は聞いていたほど読みづらくないけど面白味もまったくない。半端半端凡才。芥川賞でこき下ろしたすべての作品に対して謝ってほしい(特に舞城)。

  • Hiroshi Sugiyama さん

    やはり海関係が多かったが、多くの時を知ってるなー、そんなもんかと流してちゃイカンのだろうねー

  • choku_tn さん

    久々の再読。作家、石原愼太郎の持ち味が最も発揮されたのは身体的実体験から削り出された短編や掌編。 本作は「業」「死」「孤独」が交錯する瞬間を切り取った佳品が並ぶ。著者にとって前記三要素の象徴は海なのでそこを舞台とした作品が多く、沈潜する影が垂れ込めるシンプルな筆捌きが際立つ。「あと書きにかえて」によれば1982年のベルリンで大江健三郎に海でのある体験を語ったところ、書き残すように勧められたことが執筆のきっかけ。ラストの「虹」は実弟、裕次郎の最期を描いたもので後に『弟』に事実上転用した。

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人物・団体紹介

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石原慎太郎

1932年神戸市生まれ。一橋大学卒。55年、大学在学中に執筆した「太陽の季節」で第一回文學界新人賞を、翌年芥川賞を受賞。ミリオンセラーとなった『弟』や2016年の年間ベストセラー総合第一位に輝いた『天才』など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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