教養としての大学受験国語 ちくま新書

石原千秋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480058539
ISBN 10 : 4480058532
フォーマット
出版社
発行年月
2000年07月
日本
追加情報
:
18cm,302p

内容詳細

日本語なのにお手上げの評論読解問題。その論述の方法を、実例に即し徹底解剖。受験生と社会人のための思考の遠近法指南。

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読書メーターレビュー

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  • きいち さん

    空欄補充に抜き出し、四択…元の文章は読んだことがあるものも多いし、普通に面白いのだけれど、問題にされてみるとまあ間違うこと間違うこと…。高校時代、現代文は好きだったけど試験になると三振かホームランか的なギャンブル科目だった悪癖を思い出さされてしまった。いや、自分の経験紐づけて速攻文意とろうとしてしまうぶん(そしてある程度できてしまうぶん)症状は重くなっていそうだ。たまには、じっくりと文章につきあうこともせねば。◇受験国語の問題文の内容のほうに注目した解説は端的でわかりやすい。あ、受験英語も内容は同じかも。

  • さきん さん

    出題者へストレートな批判があって出題者も読んで見た方がいい。大学受験にかこつけて著者が言いたいことをかき並べた感はあるが、近代、教養、自由について的外れたことはいっていない。難点なのは字が小さ過ぎること、分厚過ぎること。新書な内容ではない。

  • そうたそ さん

    ★★★☆☆ 大学受験の国語問題を解きつつ、教養を深めようではないかという一冊。受験生だった時のような差し迫られたようなものものなく、問題をストレスのない状態で解けるのは楽しい。当時は出された問題をひたすら解くだけで、問題文や設問そのものを吟味するということは当然なかった。本書では出題者等々への容赦ないつっこみがなされており、確かに当時は質の悪い問題も、単に難しい文章だと思って解いていたのかもしれないな、と懐かしんだ次第である。

  • ステビア さん

    流石に古臭さは否めない

  • 三井剛一 さん

    文書を読む際の距離の取り方を学ぶことを目的に書かれた一冊。思考の座標軸を多く持つことで、文章を位置付け、相対的に捉えられる。二元論で、捉えるのは思考の基本。受験の評論では、二元論が誕生した「近代」が頻出。「自由」「個人」「世俗化」「合理主義」がキーワード。また4章の「身体論」が特に興味深かった。メルロ=ポンティ、鷲田清一、上野千鶴子それぞれの対比が、心身二元論を基に展開されわかりやすくかった。それぞれの著作を読んでみたくなった。

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人物・団体紹介

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石原千秋

1955(昭和30)年生まれ。成城大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程中退。早稲田大学教育学部教授。専攻は日本近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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