感染症文学論序説 文豪たちはいかに書いたか

石井正己

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309029580
ISBN 10 : 4309029582
フォーマット
出版社
発行年月
2021年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
196p;18

内容詳細

コレラ、結核、腸チフス、赤痢、ペスト、疱瘡、百日咳、スペイン風邪、梅毒…。たびたび感染症に見舞われてきた近代日本。“いま”を考えるためのリアルな史料として読み直す―。もうひとつの近代文学史。

目次 : 芥川が思い出したコレラ小説―尾崎紅葉『青葡萄』/ おとなりの子は賽の河原で石を積んでいる―小泉八雲「コレラ流行期に」/ 子規がとったソーシャルディスタンス―「消息」と『病牀六尺』/ 兵站病院で死を覚悟する田山花袋―『第二軍従征日記』の中の腸チフス/ たてまえにすぎない交通遮断―夏目漱石『吾輩は猫である』および書簡と疱瘡・ペスト・赤痢/ 信仰と医療の狭間で―森鴎外「金毘羅」と百日咳/ 病と臨死体験―柳田国男『遠野物語』の中の腸チフス/ 不愉快な顔をした病人の家―石川啄木『一握の砂』および日記と結核/ 日本人の便宜主義に抗して―与謝野晶子「感冒の床から」とスペイン風邪/ 過敏な人とそうでない人と…―志賀直哉「流行感冒」の中のスペイン風邪/ 付ける・付けないの人間心理―菊池寛「マスク」/ 業病と奇蹟―芥川龍之介「南京の基督」と梅毒/ 感染の絶望―内田百〓「疱瘡神」「虎列刺」/ 噂・風俗・妙薬―長谷川時雨『旧聞日本橋』の中のコレラ/ 微笑する「僕」―小島信夫「微笑」と小児麻痺

【著者紹介】
石井正己 : 1958年、東京都生まれ。国文学者・民俗学者。東京学芸大学教授。日本文学・日本文化専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • かふ さん

    ロバート・キャンベル『日本古典と感染症』を読んで近代も出てくるのにスペイン風邪が書かれていないと思い本を探したらこの本に辿り着いた。キャンベルの本が罹患→ケアの文学であったのに、さらにこの本では予防という観点が出てくる。それが与謝野晶子がスペイン風邪に罹患した時の後手後手になる厳しい政府批判であった。それは貧困によって石川啄木の家族の結核での悲劇があったからだろうという。正岡子規は結核罹患後も家族によってケアされてきた。またその知識も持ち合わせていた。森鴎外が結核にかかりながらも家族に隠していたという。

  • ふらい さん

    昔の文豪が感染症について書いた文を紹介する本。感染症=病気の中で他人にうつるもの、って理解でいいのかな? あくまで紹介にとどめた感じで主観的な意見なんかはあまりなく、読みやすいけどその分面白味は薄かった印象。

  • Mie さん

    新型コロナに世の中が翻弄されている中、果たしてこれを語り継ぐにはどういった手法があるだろうか、と考えていた中でこの本を知った。これまでの日本、世界も多くの感染症による危機に遭っており、それを文学として書き続けた人がいたのは事実である。今の状況も、果たしてどう読み継がれていくのか…

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