屋上のテロリスト 光文社文庫

知念実希人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334774653
ISBN 10 : 4334774652
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
追加情報
:
368p;16

内容詳細

一九四五年八月十五日、ポツダム宣言を受諾しなかった日本はその後、東西に分断された。そして七十数年後の今。「バイトする気ない?」学校の屋上で出会った不思議な少女・沙希の誘いに応え契約を結んだ彰人は、少女の仕組んだ壮大なテロ計画に巻き込まれていく!鮮やかな展開、待ち受ける衝撃と感動のラスト。世界をひっくり返す、超傑作エンターテインメント!

【著者紹介】
知念実希人 : 1978年、沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。’12年、同作を改題した『誰がための刃』で作家デビュー。「天久鷹央の推理カルテ」シリーズが人気を博し、『仮面病棟』が2015年啓文堂書店文庫大賞を受賞、ベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 三代目 びあだいまおう さん

    映像のような作品です。我々が知る終戦の日にポツダム宣言を受諾せずに東西に分裂した日本の話。社会主義の東日本国と資本主義の西日本国との国境には互いに越境できないような高い壁が聳え立つ。死に憧れ、周到な準備の末に屋上から飛び降り自殺を遂げんとする高校生彰人の視界に入ったのはセーラー服が可愛い不登校同級生の沙希。沙希に殺されるという理想の死に方に目覚めた彰人は沙希を手伝うことに!だが沙希が企図するのはこの国を転覆させるテロ❗想定犠牲者数千万人?壮大なテーマに挑んだけど読み口は知念先生らしく超ライトでした‼️🙇

  • さばかん さん

    とても面白かった。    いい物語を書くじゃあないか。    終いにゃ目が潤んでしまったよ。   やっぱりいいね。こういうのは。平成デモクラシーだね。  うまいね。うまくやったねぇ。   なかなか私好みのお話だった。

  • ぷう蔵 さん

    いやいや…何処ぞの国が、やれ核実験だ!大陸間弾道ミサイルの試射だ!と大騒ぎしているこの時期にこの本を読んだって言うのも、ただの偶然ではあるが、ちょっとリアル感が増したのも事実である。本の内容は現実離れはしている(本なのだからそれで全然いいのですよ)が、現実の社会でもそれこそ魔法使いの小娘とかが出て来て現実離れした方法でないと過去のしがらみ、大人のしがらみ、社会の常識と思われている非常識なんて打ち破れないのかもしれない…、と感じた。まあ最終的な結論は、「日本人は粋じゃなくちゃいけねぇ〜」って事だろうなぁ…。

  • しんたろー さん

    知念さんの医療ミステリ以外を初読。朝鮮半島の悲劇を日本に置き換えた仮想サスペンスは、普段の作品では描けない想いを 訴えていてなかなかの力作。だからと言って堅苦しい政治もの ではなく、ミステリ要素を散りばめエンタメ要素満点。戦争が 遠い世代の学生が読むと楽しみながら勉強になるとも思える。 皆さんが感想に書いているように「100回騙される!」という 帯が誇大広告で、これでは知念さんにも失礼だと思った。少女・沙希が魅力的だし、オジサンには二階堂と曽根の会話が 面白かった。献本プレゼントに感謝の一冊。

  • つるちゃん0719 さん

    戦後、東西に分割された日本という設定。緊迫感も爽快感もあるファンタジーともいえる。単純で想像通りの結末とはいえ、流石、知念さん読みやすくそこそこ面白かった。

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知念実希人

1978年、沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー(19年『レゾンデートル』として文庫化)。15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞(本デー

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