ひとつむぎの手 新潮文庫

知念実希人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101210728
ISBN 10 : 4101210721
フォーマット
出版社
発行年月
2021年04月
日本
追加情報
:
432p;16

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • イアン さん

    ★★★★★★☆☆☆☆本屋大賞2019にノミネートされた知念実希人の長編。一人前の心臓外科医を目指す平良は、心臓外科の権威・赤石の下で激務に励みながら3人の研修医の指導を任される。そんな中、赤石の不正を糾弾する密告状が届き…。平良は希望する出向先を勝ち取ることができるのか。赤石が平良に対して託したある思いとは。「密告状を送ったのは誰か」というミステリ要素もあるが、どちらかといえば人生の岐路に立つ一人の医師の成長譚の色合いが濃い。沖縄が医師としての墓場みたいな扱いには閉口したが、着地点はいい意味で裏切られた。

  • H!deking さん

    単行本は買って積んであったんだけど、こないだ文庫のサイン本見つけて思わず買ってしまいました。安定のリーダビリティで面白かったです!

  • ワレモコウ さん

    心臓外科医の平良祐介が主人公。平良は、赤石教授から3人の研修医の指導を任される。3人の内2人が入局すれば、心臓外科医として貴重な経験を積める病院への出向が叶う。ライバルは、後輩であり赤石教授の甥でもある針谷医師。要領が悪いけど、真摯に患者と接する平良の成長物語。今まで読んだ中では、一番心温まる話だった。頼りなくて迷ってばかりの平良だけど、いざとなると力を発揮する。研修医たちも、いい医師になるだろうな。

  • いたろう さん

    主人公は、純正医大病院の心臓外科医、平良祐介。彼は、自身のキャリアのため、心臓外科手術の症例数が全国有数である、富士第一総合病院への出向を希望している。ライバルは、大学空手部の後輩であり、心臓外科のトップである赤石教授の甥の針谷。そんな中、心臓外科に、研修医が一度に3人も来ることになり、祐介は、赤石教授から、2人入局させたら富士第一へ出向させてやると言われる。患者より勢力争いを優先する医師たちの中で、祐介が研修医とどう向き合うのかが読みどころ。怪文書が出回るというミステリもあり、展開はなかなかスリリング。

  • TAKA さん

    医者も政治家と同じで初心忘るべからずですね。命を救うために志したのに権力闘争に明け暮れてるのもなんかね。主人公の平良もその道を辿っていくんじゃないかと。実力を認めることで苦汁の決断をするのはエリートにとって並大抵ではないだろうけど、もうちょい芯があれば利用されることもないんだろうけど。まあハッピーエンドでよかったんじゃない。「誰が悪いわけでもないのに理不尽なことは起こる。そして、医師というのはその理不尽を呑み込まないといけない」人を助けるとはそういうことですよね。諏訪野先生が立派になってたよ。

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人物・団体紹介

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知念実希人

1978年、沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー(19年『レゾンデートル』として文庫化)。15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞。今もっ

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